豆本とは?
一般的に手のひらに収まる程度の小さな本を指します。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、大きさの定義はありませんが、西洋では1バリコーン以上3インチ以下(8.5ミリ~76.2ミリ)。日本では江戸時代に「美濃半紙を8ッ切した大きさ(およそ14センチ×10センチ)」が標準的なサイズとあります。明治以降は1辺が10センチ以下のものを一般的に呼ぶようになりました。最近、マイクロ印刷技術によって極小サイズの豆本が作られるようなり、1センチ以下のものは「マイクロブック」呼ぶようになりました。
西洋では16世紀頃、聖書や物語の豆本が作られ、流行しました。
日本では江戸時代の芥子本(けしぼん)、巾箱本(きんそうぼん)、寸珍本(すんちんぼん)、袖珍本(しゅうちんぼん)など小型本を総称して、豆本と呼んでいます。
枕草子の一節に、「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし」とあります。「うつくし」は、「かわいい」の意味ですが、昔も今も「ちひさきもの」は、人々を魅了してやみません。その代表の一つが豆本といえます。
戦後、1953年に小樽で刊行された「ゑぞまめほん」をきっかけに豆本のブームが起こります。その後、「ゑちぜん豆本」、「名古屋豆本」、「豊前豆本」といった「ご当地豆本」が続々と刊行され、それを収集する愛好家も増えました。戦後に出版された豆本は縦10cm、横7cm(A7版。葉書の半分にあたる)というサイズのものが多いようです。
さて、ここ最近、自身の写真や絵や文で豆本で表現する作家が増えつつあり、豆本の作家が集まってフェアを開催するなど、静かな人気となっています。一般的な本やネットとは違う、「かわいい」媒体として、自己表現に使う人が増えています。
豆本とは言っても、本には変わりありません。単にきれいな写真や可愛い絵を並べたり、自分の思いを書き連ねた文章をまとめただけでは多くの人を感動させることはできません。何をどう伝えるか? それを悩みながら本という形にしていく作業(つまり編集)もまたやってみると楽しいものです。
豆本工房わかいの豆本は、雑誌や書籍を編集しているプロが手掛けています。単に「かわいい」だけではない本としての質の高さと、何度読んでも壊れない丈夫な製本にこだわって作っています。