【column】ひと足先に春爛漫気分に浸ってきた

福井県若狭町は西田地区をはじめ、「福井梅」の産地として知られています。

3月上旬から中旬にかけては三方湖の周辺をはじめ、辺り一面が梅の花に包まれます。その数は7万本とも。すごいですね。

そろそろかなと思って、3月12日に行ってみました。

早朝から花の写真を撮ろうと思って、近くの道の駅で仮眠をして日の出の頃に現地に着いたんですけど、朝日が赤すぎて、梅の花がバラ色に染まってしまいました。

若狭町・三方五湖周辺の梅林
若狭町・三方五湖周辺の梅林
若狭町・三方湖畔の梅林
若狭町・三方湖畔の梅林

場所によってかなり咲き具合も違い、7~8分咲きというところから、まだ咲きはじめというところまで結構違いましたが、折からのポカポカ陽気の中で、ひと足早く春爛漫気分を味わうことができました。

若狭町・西田梅林付近
若狭町・西田梅林付近
若狭町・西田梅林付近
若狭町・西田梅林付近

各地から梅の花の便りが聞かれる今日この頃ですが、これだけの規模の梅園は、日本海側では他にはないでしょうね。

ソメイヨシノの開花まで待てない!っていう方、ぜひ出かけてみてはいかが?

若狭町・三方湖畔の梅
若狭町・三方湖畔の梅

ちなみに、三方湖や水月湖の湖畔の道路沿いには、名物の福井梅の梅干しを販売する直売所が軒を連ねています。肉厚の品種の梅を昔から変わらない天日干しで作る梅干しは、素朴な味わいで、特におにぎりの具にすると絶品です。

若狭町・三方五湖の梅
若狭町・三方五湖の梅

そういえば、三方湖は、これまた絶品の口細青うなぎが捕れることでも有名で、沿道には鰻のかば焼きが名物のお店もチラホラ。鰻と梅干って食いあわせが悪いってよく言われますが、本当は相性が良すぎて、ついご飯を食べすぎ、おなかを壊すからとも言われています。真相は試したことがないのでわかりませんが。

 

2018年3月13日/(写真と文)若井 憲○フリーライター


北陸味噌汁プロジェクト、静かに画策中

和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録され、和食には欠かせない味噌や味噌汁の存在はますます注目されるでしょう。

赤かぶらをはじめ五箇山の野菜がたっぷり入った味噌汁(富山県南砺市)

発酵食が盛んな北陸には特筆すべき味噌汁が多いと思います。富山のたら汁、いとこ煮、かぶす汁。石川のカジメの味噌汁、めった汁。福井のカニ汁、打ち豆の味噌汁などなど、北陸らしい味噌汁をあげるときりがありません。

「あぁ、越中~~♪」の味噌メーカーをはじめ、味噌を作っているところは大小たくさんあり、素材から吟味したこだわりの味噌も多く、しかもそれぞれがかなり味わいも違います。
最近では、味噌や醤油を作っている会社が、自社の工場をテーマパーク化する動きもありますし、手作り味噌を作るワークショップも各地で盛んに行われています。
材料となる大豆作りも盛んだし、塩田や海洋深層水を使った塩もありますね。

味噌汁に適した具材も、ワカメなどの海藻や、蕪や大根、里芋などの地野菜、豆腐や油揚げ、麩などの加工品、なめこをはじめとした多彩なきのこ、変わったところでは素麺などなど、これもまた実に豊富。

昆布の消費量が日本でトップクラスの北陸は出汁の使い方にも長け、これも語りだすと止まらない。昆布以外にもイワシや飛魚の煮干しやキノコなど、出汁の種類も実に豊富。
さらに水は味噌汁に適した超軟水が多く、とにかく、文句なくおいしいです。

たら汁(富山県朝日町の郷土料理)

とり野菜みそ、みそかんぱ、呉汁、はまなみそ、よごしなど、味噌に関係する地域に伝わる料理も多く存在します。

その土地の味噌は、その土地でとれた食材と水にあうように作られている、その土地に行かないと本当の美味しさはわからない~~、いろいろうんちくも語れそうです。

こうやっていろいろ考えると、今はやりのご当地グルで味噌汁ができないかなぁと前々から考えています。それも北陸全体で!! 県や市町村レベルでは小さくまとまってしまい面白みに欠けます。
それぞれの地域の特色のある食材、味噌、水を使った味噌汁。郷土料理をアレンジしても、全くの創作でもOK。
「味噌汁だけ?」って思われるかもしれませんが、「味噌汁専門店」っていうのもあるくらいだし、味噌汁なら、たとえば「能登丼」とか「白山百膳」とか、既存のご当地グルメとコラボして、ダブルネームで展開することもできるし、北陸のおいしいコメとのマッチングもいい。駅弁とのコラボもしやすいという柔軟性もあります。
「北陸を味噌汁で一つにする!!」なんてキャッチコピーをつけて、展開できないだろうか?

かぶす汁(富山県氷見市の郷土料理)

「北陸って味噌汁がおいしいよね!」って言ってもらえるようなれば大成功!!

とまあ、妄想に近いアイデアはふくらむばかりですが、畑違いの話なので、現実性もわからなければ、実現させるための方法も思いつきません。

でもいつかは、なんか形にならないかなぁと、これからも妄想を膨らませていくつもりです。

(写真と文:若井憲)