土偶の豆本ワークショップ

こんにちは、豆猫です。今週末は〜なんと!金沢の2つのイベントに出店します。

まずは〜妄想時代旅行

土偶の豆本を作るワークショップします!

ご予約承ります!
4種類からお選びいただけます!

ご予約は、豆猫Instagram 豆猫FB  豆本を作り猫と暮らす豆猫X のDMにて受付しております。

初イベント〜しいのき緑地におります。

もちろん!縄文時代

土偶グッズ持って行きます!

豆本キット、絵本キットもあります♪ 

お時間のない方は~ぜひ!

ご来場、ご来店お待ちしております〜♪

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金沢を代表する観光名所の兼六園をマニアックに攻めてみよう【第3回 徽軫灯籠編】

「徽軫灯籠」と書いて、「ことじとうろう」って読みます。
兼六園と言えば、真っ先に思い浮かべるのがこの灯籠ではないでしょうか。

兼六園を代表する景観。奥に見える建物は内橋亭

「徽軫」は「琴柱」とほぼ同じ意味で、つまりこの灯籠の形が、琴の絃(いと)を支える琴柱に似ているからこの名前がついたそうです。でもなんで難しい漢字を使うのか? その理由は調べても分かりませんでした。

この灯籠、江戸時代の絵図を見ると、脚の長さは左右で同じでした。しかし、明治時代になんらかの理由によって片方の脚が折れ、その後、短い方の脚を石の上に載せてみたら、その絶妙なアンバランスさがむしろ美しく、兼六園のシンボルとなったんだとか。

冬、新雪が積もった朝はひときわ美しい
徽軫灯籠付近ではサギが獲物を探すことが多く、運が良ければこんなカットも
唐崎松越しに見るとこんな感じ。虹橋の上は言わずと知れた撮影スポット

なぜ脚が折れたのか? 通説では、誰でもが入れるようになったため、何者かが壊したとも。実はその時に限らず、この灯籠は今までに何度も倒されたり、壊されたりしたことがあって、現在の灯籠は2代目なのです。そんな波瀾万丈な過去を秘めているとは、知らない人も多いかもしれません。

4月上旬、桜と徽軫灯籠
雪の晴れ間に木々の葉から落ちる雪を入れて撮影
冬のライトアップ。雪吊りされた唐崎松とのコラボが美しい

ちなみに、徽軫灯籠の脇で、彩りを添えているイロハモミジは、2021年に枯れてしまい、2022年に後継の木に植え替えられました。元の木の樹齢は推定120年で、植え替えられた今の木の樹齢は10〜15年ほど。まだまだひよっこですが、少しずつこの風景に馴染み、風格も出てきました。

右の太い幹が先代のイロハモミジ
先代のイロハモミジの紅葉。兼六園の秋を象徴する景観
徽軫灯籠の後ろの若木が今のイロハモミジ
新緑のイロハモミジとツツジの花。イロハモミジもだいぶ風格が出てきた
写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーランスで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
*取材・編集のご依頼はこちら

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金沢を代表する観光名所の兼六園をマニアックに攻めてみよう【第1回 噴水編】

北陸の城下町、石川県金沢を代表する観光スポットが兼六園。

加賀藩主の前田家が何代にもわたって作り上げた大名庭園で、庭園界の国宝に値する国の特別名勝に指定され、あのフランスの旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』では3星を獲得している、言わずと知れた日本を代表する名園なんです。

誰もが、金沢に行ったら一度は行ってみたいと思う観光名所ですが、とりあえず、1番の撮影スポットの徽軫灯籠(ことじとうろう)と一緒に記念写真を撮って、それで満足して帰ってしまう人が多いのではないでしょうか。これ、とってももったいないこと。

実は自他共に認める兼六園マニアの筆者は、「これを知ると兼六園に行きたくなる!」、そんなマニアックだけど面白い情報をお伝えしていきますね。

記念すべき第1回は「噴水」です。

見どころとして、存在はご存知の方も多いでしょうが、そのスゴさはあんまり知られていない様子。

先日も、この噴水の前で家族を連れたお父さん曰く、「この噴水は昔からあったものじゃなくて、最近作られてものじゃないの」と。

「いやいやお父さん、この噴水、実は江戸時代からあるもので、現存する日本最古の噴水って言われているんですよ」って、本当はただしたかったんですけど、いきなりそんなこと言ったら、「変な人」って思われるでしょうから、グッと我慢しました。

ちょっとうんちくめいたことを言わせてもらいますと、13代藩主・前田斉泰(なりやす)が金沢城二の丸に噴水を作るために、試作させたといわれているのがこの噴水で、日本庭園で噴水というのはとても珍しいものでした。その仕組みは、噴水の5メートル上にある霞ヶ池との高低差を利用していて、逆サイフォン構造(伏せ越し)により水を噴き出すもので、全く動力を使わない、自然エネルギー100%でサステイナブルなところも感心させられます。霞ヶ池の畔にはこの噴水の取水口も見ることができます。

ちなみに、この噴水の名前は? 単純に「噴水」のようですね。さすが日本最古。

この噴水にはなぜか惹かれる私。四季折々、いろいろな姿の噴水の写真を撮っているので、ぜひご覧ください。この噴水をこれだけ撮っている人ってなかなかいないだろうなーーって自負しています。フォトジェニックな兼六園の魅力を少しでも感じていただければ嬉しいです。

(写真は有償で貸し出しいたします。詳しくはお問い合わせください)

まれに、清掃などで霞ヶ池の水を抜くことがあり、その時はこの噴水の水も当然止まります。滅多にみられないそんなシーンも混ざっていますので、探してみてくださいね。

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写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーランスで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
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【ライターの仕事】京都総研四季報で古民家を取り巻く最新情報をレポートしました

 京都銀行グループの京都総合経済研究所が発行している『FINANCIAL FORUM』2020.SUMMER No.129で、「変わりつつあるモノへの思い──価値観の変化の先にあるもの」と題した連載にて、古い民家を再生して暮らすスタイルについてレポートしました。

 日本民家再生協会、尾道空き家再生プロジェクト(広島県尾道市)、ことのは不動産(石川県金沢市)と、特徴的な活動を行っている3つの団体・企業を取材し、昨今の古民家を取り巻く、人々の意識の変化について記事にしています。

 古民家を再生して暮らすことは余計な廃材を減らすといった環境面のメリットだけでなく、そこに住むだけで日本文化に触れることができ、このような家を再生して後世に残すことは、日本文化の継承にもつながるなどなど、興味深い話がいっぱいありました。

 冊子は京都銀行の店舗でご覧になれます。また、発行元から了解いただき、以下から私のレポートのみPDFでご覧いただけますので、ぜひご覧ください。

◎SERIES 古い民家を再生して暮らすスタイルが人気(pdfが開きます)
 https://mameneko.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/FF129.pdf

【金沢観光】兼六園って、いつが一番おすすめ? 最低でも春夏秋冬、4回は訪ねて欲しい、季節によって全く表情が違う名園

金沢在住のフリーライター&カメラマンの若井です。

金沢で訪ねたい観光地というと、「ひがし茶屋街」や「金沢21世紀美術館」、「近江町市場」の人気が高いようです。この3カ所ももちろんいいですが、やはり金沢にいらしたらぜひ訪れていただきたいと思うのが「兼六園」です。

日本三名園のひとつで国の特別名勝でもあり、フランスのミシュランのガイドブックで三ツ星の評価をされている、まさしく日本を代表する観光名所。

その名前の通り、同時に実現することはできない6つの景観を兼ね備えている、いわば奇跡の庭園ともいえるのです。

「では、いつの季節が一番おすすめですか?」

そんな質問をよく受けますが、兼六園の魅力は四季それぞれに違います。なので、どの季節が一番いいとは言えないんですよね。

百聞は一見に如かず。その魅力を写真でお伝えしましょう。

冬 実は意外と見ることができない雪景色の兼六園

春 梅が咲き始める早春、桜が咲くころ、そして遅咲きの菊桜やツツジが咲く晩春

夏 カキツバタが咲く初夏、木陰の水辺が気持ちいい盛夏

秋 空気が澄みすがすがしい初秋の早朝、一日ごとに表情を変える紅葉のころ

いかがでしたか。オリジナル作品でまとめましたので、見たことのない写真も多かったことと思います。
駆け足観光で徽軫灯籠だけ見て満足せず、ぜひじっくりと兼六園の隅々まで眺め、そしてまた違う季節にも訪ねてください。

ちなみに、フラッと個人で自由にめぐるよりもディープに兼六園の魅力を知ることができる、ガイドと楽しむ兼六園もおすすめです。

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写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
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【食文化コラム】食の方言 金沢うどん編

その土地では当たり前のもので、地元の人は全国区のことだと思っていても、実はその地域以外ではほとんど知られていないものがたくさんあります。

料理の場合、同じものでも地方地方で呼び名が違ったり、あるいは同じ呼び名でも出てくるものが全く違ったりすることもしばしば。少し前にブームとなったB級グルメもこの範疇で、これを「食の方言」とも言ったりします。

個性的な食文化が多い金沢では、あまり注目されていませんが、際立つ存在として、一風変わった「うどん」の呼び名があります。

刻んだ油揚げとネギをトッピングしたうどんを「いなりうどん」と呼びます。油揚げをのせたうどんといえば全国区では「きつねうどん」ですね。金沢でも店によっては刻んでいない油揚げをのせて出しますが、あくまでも「いなりうどん」と呼びます。

さらに刻んだ油揚げとネギをあんかけにしたものは「たぬきうどん」となります。

「たぬき」といえば、関東では天かすをトッピングしたうどん(関西でははいからうどん)を指しますよね。ちなみに、マルちゃんでは「たぬき」といえば天ぷらがのったそばです。

金沢人はもちろん、これが全国区だと思っていました。

でも、そもそも刻んだ油揚げとネギをトッピングしたうどんや、さらにそれをあんかけしたうどんなんて他で食べられているのか? 調べてみたら、面白いことに京都にも同じものがあることがわかりました。

ただし、京都では「いなりうどん」ではなく、「きつねうどん」(きざみきつねとも)と呼ぶそうです(「たぬきうどん」は金沢と同じ)。

なぜ、うどんに関して、これだけ京都と金沢が類似しているのか、興味深いですよね。

でも、旅先でこういったその土地でしか通じない、符牒のような料理名に出会うと、ちょっと嬉しくなります。このような文化も大切にしていきたいです。

写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
*取材・編集のご依頼はこちら

「Zakka*たいむ」ありがとうございました。

3日間にわたり開催されました「Zakka*たいむ」無事終了しました。

3日間、本当にたくさんの方々にご来場いただきました!!!

そして、あまりにたくさんの素敵な事があり過ぎて~~~感謝しかありません!!!

お立ち寄りくださったみなさまありがとうございました。

いつも人気の豆本キットと絵本キット。

久しぶりの登場!で大人気。
次回の登場は未定です。

主催者さまはじめスタッフのみなさま、出店者のみなさまお世話になりありがとうございました。

さて、今週末は砺波の「小さな手作り展」です!

現在ひたすら作り続けてます。

お楽しみに。

 

【金沢観光】木製電柱との出会い

すっかりコンクリート製に置き換わり、今ではもうほとんど絶滅してしまったかのように思っていた木製の電柱(木の電柱)。でも、金沢には探せばまだまだあります。

そもそも電柱って、すっかり邪魔者扱いとなり、今じゃ電線は地下に埋められ、電柱自体も数を減らしています。
風景を撮影する際、電柱や電線の存在は邪魔になることが多く、ひがし茶屋街のような絵になる場所はない方がいいかもしれません。

でも、昭和育ちの私には、空一面に張り巡らされた電線に、明るい未来を感じたもの(電線が多い方が都会だった、笑)。だから、邪魔とは感じつつも、電線にはそれなりの理解や思い入れもあります。そして、その電線を支えている電柱が昔ながらの木製電柱だったりすると、もう、目頭が熱くなってきてしまいます。

木製電柱との出会いは、古い友人との再会みたいに嬉しいもの。

たかが電柱、されど電柱。町を歩くとき、木製電柱を探しながら歩いてみてはいかがでしょうか。キョロキョロすることで、電柱以外にもいろいろな発見があったりします。

2018年4月15日 若井憲〇フリーライター

【column】祝! 野々市駅開業50周年

実は初のっティで、開業50周年を記念するJR野々市駅フェスタに行ってきました。
 
野々市駅って、住民たちが一部費用を出しあってできた駅だったんですね。野々市の人たちのこの駅に対する思いの強さも知りませんでした。私が住む金沢の隣の市なんですけど、知らないことがたくさんあります。勉強せねば。
 
さて、フェスタのお目当ては、『旅と鉄道』の統括編集長をされている芦原伸さんの記念講演。
鉄道旅行の楽しみと題した講演はとっても楽しく、芦原さんみたいにカップ酒をポッケに忍ばせて鉄道旅に出かけたくなりました(酒はほとんど飲めないんですけどね)。
 
私も学生の頃は、今で言う「乗り鉄」みたいに、鉄道を使って全国を旅していました。鉄道が好きと言うより、お金のない学生にとって、「周遊券」や「青春18きっぷ」という、とってもありがたい味方があったから。
いま思えば、時間がたくさんあったからできた、ある意味ぜいたくな旅でした。1日中、列車に乗っていても平気、列車で生活しているような強烈な旅でした。今やったら、すぐに腰が痛くなって、おそらく1日でリタイアになるでしょうね。
 
芦原さんが統括編集長をされている雑誌はもう1冊あり、それが『SINRA』。世の中の森羅万象を愉しむこの雑誌は好きな雑誌でしたが、この5月に発行される号で休刊となってしまうそうです。
いつかは『SINRA』に原稿を書きたい!って願っていただけにすごく残念です。
芦原さんは、私が20代の頃(すっごく前の話、汗)、右も左もわからなかった私に、編集のイロハを叩き込んでくださった恩人でもあります。
 
今回の講演は、鉄道の話で終始していましたが、開演前にちょっとだけ立ち話で、『SINRA』的な旅の 話も聞かせていただくことができました。
 
やっぱり旅はいいなってしみじみ思ったひとときでした。
 
2018年3月17日/(写真と文)若井 憲○フリーライター