「北陸の桜名所図鑑 〜地元フォトライターが選ぶベスト100」を公開しました!

北陸の桜名所を紹介していた投稿を改訂して全100箇所に増やして公開しました!
2025年のお花見の参考にぜひ!

北陸の桜の名所がここまで揃っているサイトは他にないと自負しています! しかも全写真撮り下ろしです。

今後は100以上は増やさず、適宜差し替えをしていくつもりです。
よろしくおねがいします!

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【フォトライターの仕事】旅の手帖2025年2月号から新連載開始!

『旅の手帖』2024年5月号から始まった連載「能登から伝えたいこと」。能登に関係が深い方にリレー形式で毎回、能登への思いを語っていただいた連載で、読者の人気も上々とのことでしたが、そろそろ次のフェーズに、つまり「能登へ出かける」という段階にしてもいいのではないかと、編集長とも話し合って、2025年2月号から「来て、見て、能登」という新しい連載にリニューアルしました。

第1回はリブート珠洲の「復興支援ツアー」を取材しました。被災者でもあるガイドの方の話を聞きながら訪ねる震災や豪雨の被災地からは、災害の恐ろしさとそれを自分ごととして考える機会となりました。

一人でも多くの方に、このツアーの参加していただければと思います。

リブート珠洲
https://rebootsuzu.com

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2024年のふりかえり

今年も一年、ありがとうございました。

元日の能登半島地震で大変な一年となってしまいました。

遠く離れた川崎に住み、地震に影響を心配してくれた母親が5月に逝去しました。
生前、ずっと私の仕事のことを心配してくれていた母親が、空の上から仕事を手配してくれたのでしょう、新規の取引先や久しぶりに復活していただいたクライアントも何社かあって、おかさまで目まぐるしく過ぎた一年でもあります。
取引先の数だけ、仕事の進め方があり、その数が増えれば混乱することもありますが、学ぶことがとても多く、いい刺激をいただいています。

今年はフォトグラファーとしての足場を固めたいと考えていましたが、撮影をメインとした仕事も着実に増えて、表紙を飾るなど、実力をアピールできる実績を少しずつですが積み重ねることもできました。

年齢を重ねていくと、ライターとフォトグラファーを兼務するフォトライターを続けるのはだんだんキツくなってくることを見越し(まだしばらくは大丈夫ですが)、プロのライターとして、そしてプロのフォトグラファーとして、個別の仕事をもっといただけるように、よりそれぞれの技を磨いていきたい、そんなふうに考えています。

ライターを専業としてやっていくのが難しい世の中になってきていることをひしひしと感じる昨今、「プロに頼んでよかった」と思っていただけるよう、お受けした仕事は全うしていくつもりです。

そして、能登半島。

私が石川県に移住を決めた大きな要因だったのは能登が大好きだから。情報発信をすることで少しでも能登の復興の一助になればと思い、これからも能登を応援していきます。

今年はファンだった著名人も何人かが亡くなってしまいました。思えば、自分の音楽アプリのライブラリーは故人がだいぶ増えたなぁと、歳を重ねるってそういうことでもあるのかなと、しみじみ感じています。

喪中につき、新年の挨拶は遠慮させていただきます。

では、みなさん、来年は「まずは今年以上にいい年にする」ことを目標にがんばりましょう。

良いお年をお迎えください。

(写真は地震の影響も心配されましたが、見事に咲いてくれた能登鹿島駅の桜)

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【フォトグラファーの仕事】Wabunkaで農口尚彦研究所を撮影

上質な非日常体験を予約できる「Otonami」の訪日外国人向けのサイト「Wabunka」で、日本を代表する杜氏のお一人として知られる農口尚彦氏とその研究所を撮影しました。

写真は今回のものではありませんが、研究所からも近い荒俣峡の清流です。

酒造りには水が欠かせず、この辺りには白山連峰から流れ出る豊かな水があります。https://wabunka-lux.jp/stories/noguchi-naohiko/

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ソニー・イメージング・プロ・サポート

私の愛機ソニーα7M4のストラップがだいぶ汚れてきたので、新しいのに交換しました。

ジャジャーン!! ソニーオフィシャルのプロストラップです!

ありがたいことに、ここ最近は撮影の比重が高い仕事も増えていて、機材のメンテやバックアップなど、プロカメラマンとしてサポートを受けたいと思い、入会しました。

カメラマンとしての仕事の実績がないと入会できず、実績や所有機材などの書類審査や面接もあるんですよ。
ソニーが認めた「プロカメラマン」というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、撮影を生業としている人じゃないと入会できませんから、こういうのに入っておけば、「ついでに写真も撮ってくれるライター」「一眼レフカメラで写真が撮れるライター」っていうカテゴリーからも脱出できるんじゃないかと期待しています。

新規の取引先から、カメラマンとして、あるいはライターとしてお仕事の依頼があって、両方できるとわかると、「じゃあ両方お願いします!」という案件も増えています。
経費が1人分で済むということもありますが、取材に行ってくれるライターやカメラマンがなかなか手配できなくてという声も聞きます。

最近はカメラマンとライターの両方分のギャラをいただけるクライアントも増えてきて、ありがたいです(いままではおまけ程度というのがほとんどでした)。

まだまだ認知度が低い「フォトライター」。ソニー・イメージング・プロ・サポート入会で「プロカメラマン兼プロライターだよ」というアピールになればいいなと思っています。

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【ライターの仕事】『家の光』11月号で金沢特集を担当しました

『家の光』11月号では「秋です、旅に出よう。」を特集。
旅先のメインは金沢!そのうち「金沢のじわもん満喫旅」の5ページと、編集部に提案して実現した「旅して能登を応援」の2ページのライティングを担当しました。
能登は先日の豪雨で場所によって、場所によっては足踏み状態のところもありますが、前進していくためには、こうやって影響力のある雑誌で観光を紹介していただけるのはありがたいです。
ちなみに、『家の光』はJAグループが発行する月刊誌で、書店ではなく、JAの直売所で売ってます!
発行部数は一般雑誌では日本屈指というすごい雑誌でもあります。


詳細は下記で!
https://www.ienohikari.net/press/hikari/detail/53


ぜひご覧ください!

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【フォトライターの仕事】『北陸デスティネーションキャンペーンガイドブック』を担当

『JR時刻表』の交通新聞社が発行する月刊『旅の手帖』。
9月10日に発売となった、10月号には『【特別付録】北陸デスティネーションキャンペーンガイドブック』が付いてきます。
付録といっても約100ページもあって、そのうちの30ページほどを担当しました。

さすがに全部取材というわけにはいきませんでしたが、伝統工芸の特集ページをはじめ、気になっていたところや新しくオープンしたところなど、時間がある限りは、現地にも足を運びましたよ。

本誌(A4変形判)よりも一回り小さいB5判です。

表1(表紙)の福井県立恐竜博物館と輪島塗の写真も自分のものです。

表4(裏表紙)の広告、北陸人にはたまらない〜〜。

せっかくなので、ボツカットからいくつかさわりだけ紹介しますね。

こんなすごい光景が見られるところが福井県にあるって知っていましたか?
なんか、男性アイドルグループのPVで撮影されたとかで、若い女性がたくさん来ています!

福井県は伝統工芸の宝庫。いろいろありますよね。今、旬なのは大河ドラマでも登場してたコレでしょう。

金沢おでんの老舗も。取材の時は夏真っ盛りでしたが、この夏は新幹線開業効果で大忙しだそうです。

震災の爪痕が残る輪島塗会館で。輪島塗の加飾には「蒔絵」と「沈金」がありますが、その見分け方ってご存知ですか? 答えはぜひ輪島でお聞きください!

デコ盛って言う伝統技法で作られた九谷焼の「ひゃくまんさん」。

井波彫刻といえば欄間! 3次元的に、しかも見えげた角度で一番よく見えるように作られる欄間は彫刻の中でも最上級の難しさだとか。今は作っている彫刻師も少ないそうです。

ちなみに、本誌の方でも「能登から伝えたいこと」を連載中です!

気になった方は、ぜひ書店でお買い求めを!
旅の手帖10月号
https://san-tatsu.jp/tabite/articles/339340/

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【フォトライターの仕事】旅の手帖2024年4月号で福井県を紹介しました

『JR時刻表』の交通新聞社が発行する月刊『旅の手帖』。
その2024年4月号では「新しい北陸」を大特集しています。

福井県の勝山市と一乗谷朝倉氏遺跡、そして新たな北陸新幹線の終点となって注目の敦賀市と、10ページの取材、撮影、執筆を担当しました。

今回の取材で一番興味深かったのが勝山市の「白山平泉寺旧境内」。
発掘された450年前の石畳の上を歩くことができ、歴史好きには感慨深いものがあります。
あとは、今では福井を代表する観光スポットで、昨年7月にリニューアルされた福井県立恐竜博物館。リニューアルと同時に始めた「化石研究体験」は、アトラクション感覚で楽しめ、旅の思い出作りにもぴったり。

福井のおいしいものもたくさん紹介しています。
ここでは、写真でいくつかをピックアップしましょう。

勝山で出逢った名人が打つそば。3通りの食べ方ができるのもうれしい

敦賀で見つけた日本チャンピオンが淹れるコーヒー

敦賀で出逢った上品な海鮮丼

福井のご当地グルメといえば「ソースカツ丼」だけど、実は「パリ丼」もおいしいということを知った

ちなみにパリ丼は敦賀ヨーロッパ軒が発祥の店で、創業者がヨーロッパ旅行中に思いついたことからパリ丼と名付けたそうです。さらにちなみに、次点候補として「ロンドン丼」というのもあったらしいです。ろんどんどん・・・注文しにくい、笑

今回の特集では能登は紹介できませんでしたが、編集長が編集後記で「能登特集は改めて」とおっしゃっているので、能登特集を楽しみに待ちましょう!

気になった方は、ぜひ書店でお買い求めを!

旅の手帖4月号
https://san-tatsu.jp/tabite/articles/298809/

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北陸の桜おすすめスポット情報まとめ

今まで書いた北陸の桜に関する記事をまとめました。
2024年のお花見に出かける際のご参考にしていただければうれしいです。

※能登方面にお出かけの際は、現地の最新情報を確認してからお出かけください。

富山県・石川県・福井県のお花見スポット一覧

祝! 北陸新幹線敦賀延伸 金沢でお花見〜人気スポットから穴場までおすすめ26選〜

金沢やその周辺でお花見をするなら何処?
旅行雑誌やWEBで北陸の桜を紹介している
金沢在住で自称「桜オヤジ」のフォトライターが、
おすすめのお花見スポットをピックアップします。
この春、北陸新幹線敦賀開業で注目を集める金沢。
観光でいらっしゃる方もぜひ、お楽しみください。

兼六園(金沢市兼六町)

四季折々の美しさがある兼六園だが、桜が満開の頃はやっぱり格別。ソメイヨシノは言うに及ばず、桜の種類が多いことでも知られる。兼六園熊谷、旭桜、兼六園菊桜など、4月下旬まで桜の花見が楽しめる。ソメイヨシノ開花時期に行うライトアップも必見。日本さくら名所100選。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

金沢城公園(金沢市丸の内)

金沢城公園の桜といえば、ライトアップされるとお堀の水面に桜が映ってとっても幻想的な内堀の桜並木が人気。また、国の重要文化財の石川門とのツーショットも定番。石川門を見上げる芝生広場(百間堀園地)は例年、花見客で一杯になる。そのほか、兼六園の桜が一望できる丑寅櫓跡もおすすめ。

なお、城内の新丸広場にはさまざまな種類の桜の木が植えられていて、ここは飲食もOK。意外と知られていない、穴場のお花見スポットだ。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

浅野川・梅ノ橋周辺(金沢市東山ほか)

金沢には、浅野川と犀川という2つの大きな川が流れており、浅野川を女川、犀川を男川とも呼ぶ。そこはかとなくはんなりとした雰囲気が感じられる浅野川は、浅野川大橋の上流と下流に桜の並木が続く。
ユーミンの「花紀行」という曲は、この辺りの桜をモチーフに書かれた曲とか。ただ、そもそも「花紀行」を知らない人が多いので、ややマニアックな話題かも。
上流の梅ノ橋周辺は、木造風の絵になる橋と桜、大正ロマンを感じる国登録有形文化財の浅野川大橋と桜の競演が美しい。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

浅野川・主計町茶屋街(金沢市主計町)

浅野川大橋を挟んで下流側・主計町(かずえまち)では、陽が落ちるとガス灯とぼんぼりの灯りに桜の花が照らし出されて、妖艶なムード。浅野川大橋寄りの桜の木が1本、病気になってしまい、今は小さな苗木に植え変わっている。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

犀川・桜橋周辺(金沢市中川除町ほか)

男川の別名がある犀川。犀川大橋から上流の桜橋にかけては金沢出身の文豪・室生犀星が愛した散歩道で「犀星のみち」と呼ばれており、または両岸に見事な桜並木が続く。桜橋のすぐ近くにある桜坂の途中からは、犀川河畔の桜並木を見下ろすことができる。観光客の多い浅野川とは対照的に、こちらは桜を眺めながらジョギングや散歩するなど、市民の憩いの場という色合いが濃い。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

犀川緑地(金沢市法島町)

犀川は河口から上流の大桑地区までの河川敷が公園として整備されていて、「いしかわ子ども交流センター」がある法島地区には堤防上に見事な桜並木が続く。雪をいただく山々を望む広い河川敷や桜の花に包まれる児童公園、静かな散策道もあり、バリエーション豊富な花見が楽しめる。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

慶恩寺しだれ桜(金沢市石引2-5-30)

小立野寺院群にある真宗大谷派の寺院。昭和18年(1943)に植えられたシダレザクラは樹高16m、幹回2.5m、枝巾12mで見事。

例年の見頃(シダレザクラ):4月上旬

二十人坂(金沢市石引2)

慶恩寺から歩いていけるここは知る人ぞ知る桜の名所。藩政時代、足軽二十人組が住んでいたことからこの名がついた。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

卯辰山四百年の森(金沢市末広町)

前田利家の金沢入城400年を記念して昭和57年に作られた。約250本の桜が植栽され、谷一面が桜色に染まる。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

卯辰山見晴らし台(金沢市東御影町)

浅野川上流部や金沢城や金沢駅周辺、日本海まで見渡せる展望芝生広場。春は桜越しに雪をいただく県境の山々やまちなかを望むことができる。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

望湖台(金沢市末広町)

卯辰山公園内にある標高141mの望湖台からは、桜越しに金沢の中心部のまちなみや日本海を一望できる。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

眺望の丘(金沢市末広町)

2019年3月に整備された卯辰山公園内にある眺めの良い広場。北陸新幹線と桜を一緒に撮影でき、日本海も一望。初夏には3,000株のアジサイが咲き乱れ、これも見逃せない。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

奥卯辰山健民公園(金沢市若松町エ85)

卯辰山の南東にある奥卯辰山健民公園は、ゴルフ場の跡地を整備したもの。広大な芝生広場やデイキャンプ場、木の香りがする交流館、大型複合遊具があるわんぱく広場、ベルギー庭園などがある。
有料でバーベキューやパークゴルフも楽しめ、アウトドアを楽しむ市民でいつも賑わう。「さくら広場」は、若木が多いようで、桜の木は全体的に小ぶりだが、一面に広がる桜は壮観。伸びやかな丘に並ぶ桜並木は、とても絵になる。広いので密になりにくく、のんびりお花見が楽しめる。
大池では人気者のコブハクチョウが、桜が咲く池畔を優雅に泳ぐ姿も見られる。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

大乗寺丘陵公園(金沢市長坂町・山科町)

お花見広場や主園路沿いに、ソメイヨシノやヤマザクラが約160本植えられ、桜の花越しに金沢市街地や日本海を望むことができる。ワシントンから里帰りした高峰譲吉博士ゆかりの桜も。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

金沢市営陸上競技場(金沢市弥生3-5-1)

金沢市民でも知らない人が多い穴場のお花見名所。約110本の桜が競技場を囲むように咲き誇り、開花に合わせて競技場内を無料で開放する。芝生のスタンドがあり、アルコール類の持ち込みは不可だが、飲食は可能。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

高尾城址見晴らし台(金沢市高尾町)

石川県教員総合研修センター近くにある高尾城址。丘一面に桜が植えられて、その様子は麓からもよく見える。駐車場から300段ほどの階段を登れば、「高尾城址見晴らし台」に到着。桜越しに金沢市街や日本海まで一望できる大パノラマは壮観だ。夜景スポットとしても知られているが、夜、ここを登るのはなかなか勇気がいりそうだ。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

石川県庁(金沢市鞍月1-1)

石川県庁舎前の駐車場には八重桜の並木があり、楊貴妃や関山、普賢象などが競うように咲き誇っている。八重桜の見頃はソメイヨシノよりも1〜2週間後。

例年の見頃(八重桜):4月中旬

末浄水場(金沢市末町1-1)

国指定名勝の園地や登録有形文化財の建屋などがあり、モダンでレトロな浄水場。前庭までは予約不要で見学可能(水道施設の見学は完全予約制)。コロナ禍前は桜の開花に合わせて、場内の公開も行っていたが、今年は不明。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

松月寺のサクラ(金沢市寺町5-5-22)

重要伝統的建造物群保存地区にも選定された金沢市寺町の松月寺にあり、境内から寺町通りに覆いかぶさるように枝を広げた見事なショウゲツジザクラ。あまり知られていないが、北陸では唯一、国の天然記念物に指定されている大変貴重な桜で、推定樹齢は400年。大桜、御殿桜とも呼ばれる。ヤマザクラの系統とみられ、見ごろはソメイヨシノよりほんの少しだけ遅い

例年の見頃(ショウゲツジザクラ):4月上旬

倶利伽羅公園(河北郡津幡町字倶利伽羅)

富山県と石川県の県境をまたぎ、約6,000本の八重桜が植えられている。「昭和の花咲かじいさん」と呼ばれた高岡市の高木勝己氏が20年以上にわたって3,000本ほどの八重桜を植栽したのが始まり。
毎年、桜が見ごろを迎える4月下旬〜5月上旬には、「倶利迦羅さん 八重桜まつり」が開催され、名物の「念仏赤餅」が販売される。

例年の見頃(八重桜):4月下旬

石川県農林総合研究センター林業試験場樹木公園(白山市三宮町ホ1)

石川県民にはよく知られた県内屈指のお花見スポット。北陸でおそらく一番たくさんの種類の桜が見られる公園で、その種類は150とも。お花見ができる期間も非常に長く、3月中旬には早咲きのキンキマメザクラなどが咲き始め、4月に入るとソメイヨシノとヤマザクラが咲き乱れ、4月下旬にはピンポン球のような花のケンロクエンキクザクラや、薄緑の花が咲くギョイコウなど、珍しい桜に合える。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月中旬

蝶屋桜の名所(白山市西米光町)

50本ほどの河津桜があり、地域住民によって手入れがされている。一足早く春爛漫の気分を味わえ、夜間ライトアップも行う。

例年の見頃(カワヅザクラ):3月中旬

手取峡谷(白山市吉野)

手取川が刻んだ峡谷沿いに桜並木がある。世界ジオパークに認定された白山手取川ジオパークを代表する峡谷。

例年の見頃:4月中旬

根上山(能美市根上町)

「根上松」がある根上山は源平古戦場跡で能美市指定文化財。山の頂上には白山遥拝所跡もある。ここには7種類約150本の桜が植えられ、早咲きの「大漁桜」が一足早く桜シーズンの到来を伝える。
大漁桜は、静岡県熱海市で誕生した園芸種で、淡い紅色の花が桜鯛を想像させ、その漁の時期とも重なることからこの名前がついたそうだ。桜餅の葉っぱに使われることで知られるオオシマザクラの系統ということで、近づくと桜餅のような香りもほのかに漂う。
ここにはメジロやヒヨドリが蜜を求めてたくさんやってきていた。

例年の見頃(タイリョウザクラ):3月下旬

桜づつみ(能美郡川北町壱ツ屋)

手取川にかかる辰口橋のたもと、堤防上に約950メートル、ソメイヨシノ206本と枝垂れ桜3本の桜並木がある。堤防上の道は車で走ることができる。よく晴れた日は桜の木越しに白山連峰を望むこともできる。開花期間中はライトアップも。

例年の見頃(ソメイヨシノ):4月上旬

母恋千本桜(河北郡内灘町など)

「花見がしたい」という、金沢医大に入院していた余命いくばくもない母の願いを叶えたいと願い、その思いがたくさんの人の心を動かして、内灘町、金沢市、津幡町にまたがる1500本、4.5kmの桜並木ができあがった。※能登半島地震の影響で道路が通行止めの可能性あり。
例年の見頃:4月上旬

◉Coming soonの桜(近々撮影に行く候補)

・伏見川流域(金沢市)
・弥生さくら公園(金沢市) など

筆者が書いた「北陸の桜」の記事は他にもあります。

祝! 北陸新幹線敦賀開業 福井の桜名所 〜人気スポットから穴場まで、2024年のお花見〜

【富山・石川・福井】北陸の桜名所図鑑 〜地元フォトライターが選ぶベスト100

【富山・石川】北陸の桜名所図鑑 2022年に一気にめぐってきた編〜2023年の花見スポット探しに使える! 穴場スポット情報も〜

【富山・石川・福井】北陸の桜名所図鑑 2021年に一気にめぐってきた編

ここに掲載した写真は全て著者が撮影しました(無許可転載を禁じます)

写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
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