【金沢観光】金沢 男と女のお花見事情

今年の桜前線は猛スピードで走り抜けて行っちゃいましたね。

金沢のお花見スポットを丹念に撮影しようと思っていたのに。ちゃんと撮影できたのは、犀川と浅野川だけでした。
犀川は別名「男川」、浅野川は「女川」とも呼ばれていますね。

さて、桜の季節になると、桜をテーマにした曲が聞きたくなる人も多いでしょう。ラジオやテレビでもそんな特集を必ずしていますよね。
いろいろ思い浮かびますが、福山雅治の「桜坂」は定番中の定番ではないでしょうか。
曲のモデルとなった坂は、東京都大田区にあるそうですが、
金沢にも桜坂があるのをご存知でしょうか?

犀川にかかる桜橋の左岸にその坂があり、江戸時代、坂の上にたくさんの桜が植えられていたことがその名前の由来だそうです。
坂の途中からは、犀川河畔の桜並木を上から見下ろすことができ、なかなかの絶景でした。

 

観光客でにぎわう浅野川とは対照的に、犀川の方は近所の人たちが桜を眺めながらジョギングや散歩するなど、市民の憩いの場という色合いが濃い気がします。

桜坂から少し上流に向かった犀川緑地公園は、土手沿いに見事な桜並木があって、見ごたえがあります。

一方の浅野川。

ちょっとマイナーですし古いですが、見知らぬまちの桜吹雪を歌ったユーミンの「花紀行」って曲、ご存知でしょうか? これ、実は浅野川の桜吹雪がモチーフなんですよ。

ちょっとアンニュイな感じで、大好きな曲。それが浅野川だと知ったのはつい最近のこと。歌詞の「見知らぬまち」が金沢だったとはびっくりです。

まあ、確かに新幹線が開業する前の、今ほど観光客がいなかった頃の金沢には、「見知らぬまち」ってイメージがありましたね。個人的には、あんまりあか抜けないで、「見知らぬまち」のイメージも大切にしてほしいと思います。

両方の桜を見くらべると、男川(犀川)の方が豪快で、女川(浅野川)の方が繊細な気もしますが、名前の先入観かな。でも、どっちも美しかった。

あっという間に咲いてあっという間に葉桜となってしまいましたが、もうちょっと楽しませて欲しかったですね。

2018年4月8日/(写真と文)若井 憲○フリーライター
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【北陸観光】ひと足先に春爛漫気分に浸ってきた

福井県若狭町は西田地区をはじめ、「福井梅」の産地として知られています。

3月上旬から中旬にかけては三方湖の周辺をはじめ、辺り一面が梅の花に包まれます。その数は7万本とも。すごいですね。

そろそろかなと思って、3月12日に行ってみました。

早朝から花の写真を撮ろうと思って、近くの道の駅で仮眠をして日の出の頃に現地に着いたんですけど、朝日が赤すぎて、梅の花がバラ色に染まってしまいました。

若狭町・三方五湖周辺の梅林
若狭町・三方五湖周辺の梅林

若狭町・三方湖畔の梅林
若狭町・三方湖畔の梅林

場所によってかなり咲き具合も違い、7~8分咲きというところから、まだ咲きはじめというところまで結構違いましたが、折からのポカポカ陽気の中で、ひと足早く春爛漫気分を味わうことができました。

若狭町・西田梅林付近
若狭町・西田梅林付近

若狭町・西田梅林付近
若狭町・西田梅林付近

各地から梅の花の便りが聞かれる今日この頃ですが、これだけの規模の梅園は、日本海側では他にはないでしょうね。

ソメイヨシノの開花まで待てない!っていう方、ぜひ出かけてみてはいかが?

若狭町・三方湖畔の梅
若狭町・三方湖畔の梅

ちなみに、三方湖や水月湖の湖畔の道路沿いには、名物の福井梅の梅干しを販売する直売所が軒を連ねています。肉厚の品種の梅を昔から変わらない天日干しで作る梅干しは、素朴な味わいで、特におにぎりの具にすると絶品です。

若狭町・三方五湖の梅
若狭町・三方五湖の梅

そういえば、三方湖は、これまた絶品の口細青うなぎが捕れることでも有名で、沿道には鰻のかば焼きが名物のお店もチラホラ。鰻と梅干って食いあわせが悪いってよく言われますが、本当は相性が良すぎて、ついご飯を食べすぎ、おなかを壊すからとも言われています。真相は試したことがないのでわかりませんが。

 

2018年3月13日/(写真と文)若井 憲○フリーライター

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