北陸の桜名所を紹介していた投稿を改訂して全100箇所に増やして公開しました!
2025年のお花見の参考にぜひ!
北陸の桜の名所がここまで揃っているサイトは他にないと自負しています! しかも全写真撮り下ろしです。
今後は100以上は増やさず、適宜差し替えをしていくつもりです。
よろしくおねがいします!
筆者が今まで撮りためてきた北陸三県(富山・石川・福井)の桜名所の写真を一堂に集めました(全100カ所)。北陸の桜をこれだけ集めているサイトは他にはないのでは?と思います。
北陸の桜名所ってどこ? 例年の見頃はいつ? そもそも北陸の桜ってどんな感じ? などなど、北陸の桜についてビジュアルで紹介。2025年の花見の参考にしていただけたら嬉しいです(ベスト100の内容は適宜更新していく予定/最終更新日:2025年3月26日)。
※見頃は年によって1週間ほど前後します。最近は早まることが多く、最新情報をご確認ください。
北陸は緯度の違いよりも標高差の違いから、桜前線が長く留まるのが特徴。
福井市や金沢市、富山市といった街なかの桜(ソメイヨシノ)の見頃は4月上旬。だいたい東京や大阪などから1週間後という感じです(年によって大きく変わります)。また、立山山麓や白山麓など、標高の高いところでは、ソメイヨシノの見頃は4月中旬〜下旬となり、北陸地方だけで、1カ月近くソメイヨシノの花見を楽しむことができます。
北陸では自生する野生の桜の種類が多いのも特徴。早咲きのキンキマメザクラ、ソメイヨシノとほぼ同じくらいに咲くヤマザクラやオオヤマザクラ、エドヒガンなど、そして忘れた頃に咲くカスミザクラ、立山や白山で6月や7月に咲くタカネザクラなど。
また、菊桜といわれる花びらが何百枚もある桜もいろいろ種類があり、さらに、固有の桜も多くあって、しかも新たに発見されるものも多く、とにもかくにも、桜好きには話題に事欠かないエリアなのです。
【おすすめ】マークは筆者の個人的な推しスポット
【穴場】マークはあまり知られていませんが、超おすすめスポット
北陸の多くの桜名所を訪ね歩いた筆者が独断と偏見でベスト10を挙げるとしたら、次の10カ所かなと思います(順不同)。
①松川公園(富山県富山市)/4月上旬
②あさひ舟川「春の四重奏」(富山県朝日町)/4月上旬
③高岡古城公園(富山県高岡市)/4月上旬
④小矢部川河川公園(富山県南砺市)/4月中旬
⑤兼六園(石川県金沢市)/4月上旬
⑥石川県農林総合研究センター林業試験場樹木公園(石川県白山市)/4月中旬
⑦能登鹿島駅(石川県穴水町)/4月中旬
⑧足羽川 桜並木(福井県福井市)/4月上旬
⑨霞ヶ城公園(福井県坂井市)/4月上旬
⑩金崎宮(福井県敦賀市)/4月上旬
規模だけでなく、プラスアルファや個性的なものをチョイスしました。ただ、TOP10に入れたい他のところもたくさんあるので、これは暫定で、今後入れ替えもあります。
今まで回ってきた北陸の桜名所と名桜を一挙公開します! 2025年の花見のご参考になれば幸いです。
【福井県】
・神子の山桜(三方上中郡若狭町)/3月下旬【おすすめ】
・水月湖畔(三方上中郡若狭町)/4月上旬【穴場】
・三方五湖レインボーライン(三方上中郡若狭町)/4月上旬
・味真野小学校 校庭の桜(越前市)/4月上旬【おすすめ】
・花筐公園(越前市)/4月上旬【おすすめ】
・吉野瀬川(越前市)/4月上旬
・越前陶芸村・陶芸公園(丹生郡越前町)/4月上旬〜中旬【おすすめ】
・陶の谷駅跡(丹生郡越前町)/4月上旬【穴場】
・法華寺 しだれ桜(丹生郡越前町)/4月上旬
・西山公園(鯖江市)/4月上旬〜中旬【おすすめ】
・足羽神社(福井市)/4月上旬【おすすめ】
・福井城(福井県福井市)/4月上旬【おすすめ】
・さくら通り(福井市)/4月上旬
・一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)/4月上旬【おすすめ】
・えちぜん鉄道永平寺口駅前駅(永平寺町)/4月上旬【穴場】
・保田駅(勝山市)/4月上旬〜中旬【穴場】
・勝山弁天桜(福井県勝山市)/4月中旬【おすすめ】
・亀山公園(大野市)/4月中旬
・矢ばなの里(大野市)(大野市)/4月中旬
・九頭龍湖(福井県大野市)/4月下旬
・竹田の里 しだれ桜(坂井市)/4月下旬【おすすめ】
・女形谷のサクラ(坂井市)/4月上旬
・あらた坂《山室の桜並木》(あわら市)/4月上旬
※上記以外の福井県の主な桜名所/名田庄の桜並木(おおい町)、妙祐寺のしだれ桜(小浜市)、小浜公園(小浜市)、明通寺(小浜市)、神宮寺(小浜市)、味真野苑(越前市)、福井県護国神社(福井市)、福井総合グリーンセンター(坂井市)など。
【石川県】
・加賀市勅使町の桜並木(加賀市)/4月上旬【穴場】
・旧大聖寺川(加賀市)/4月上旬【おすすめ】
・熊坂川の桜並木(加賀市)/4月上旬
・芦城公園(小松市)/4月上旬【おすすめ】
・う川古代桜(小松市)/4月上旬
・木場潟(小松市)/4月上旬【おすすめ】
・梯川沿いの桜並木(小松市)/4月上旬【穴場】
・根上山(能美市)/3月下旬
・健康ロード(能美市)/4月上旬
・蝶屋桜の名所(白山市)/3月中旬
・手取峡谷(白山市)/4月中旬
・金沢城公園(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・浅野川・浅野川大橋〜梅ノ橋(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・浅野川・主計町茶屋街(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・犀川(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・慶恩寺しだれ桜(金沢市)/4月上旬【穴場】
・二十人坂(金沢市)/4月上旬【穴場】
・奥卯辰山健民公園(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・卯辰山四百年の森(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・弥生さくら公園(金沢市)/4月上旬【穴場】
・金沢市営陸上競技場(金沢市)/4月上旬【穴場】
・高尾城址見晴らし台(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・大乗寺丘陵公園(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・末浄水場(金沢市)/4月中旬
・松月寺のサクラ(金沢市)/4月中旬
・母恋千本桜(内灘町など)/4月中旬【おすすめ】
・倶利伽羅公園(河北郡津幡町)/4月下旬
・やわらぎの郷(羽咋郡宝達志水町)/4月上旬
・浄蓮寺の枝垂桜(羽咋郡宝達志水町)/4月上旬【穴場】
・小丸山城址公園(七尾市)/4月中旬【おすすめ】
・のと鉄道笠師保駅(七尾市)/4月中旬【穴場】
・のと鉄道西岸駅付近(七尾市)/4月中旬【穴場】
・手弱女桜(輪島市)/4月中旬【穴場】
・阿岸本誓寺のアギシコギクザクラ(輪島市)/5月上旬【穴場】
・来迎寺のライコウジキクザクラ(鳳珠郡穴水町)/5月上旬【穴場】
・天狗平の御所桜(鳳珠郡能登町)/4月中旬
・谷崎の桜(珠洲市)/3月下旬
※上記以外の石川県の主な桜名所/大堰宮公園(加賀市)、加賀市中央公園(加賀市)、伏見川流域(金沢市)、喜多家しだれ桜(かほく市)、志乎・桜の里 古墳公園(宝達志水町)、和倉温泉湯っ足りパーク(七尾市)、一本松公園(輪島市)、石川県輪島漆芸美術館の荘川七郎(輪島市)など。
【富山県】
・向野のエドヒガン(南砺市)/4月中旬
・桜ヶ池(南砺市)/4月中旬
・城端別院善徳寺の枝垂れ桜(南砺市)/4月中旬
・大門川沿い(南砺市)/4月中旬
・五箇山相倉合掌造集落(南砺市)/4月中旬
・五箇山菅沼合掌造集落(南砺市)/4月中旬
・朝日山公園(氷見市)/4月中旬【おすすめ】
・岩崎ノ鼻灯台(高岡市)【穴場】
・岸渡川桜並木(高岡市)/4月上旬
・庄川水記念公園(砺波市)/4月中旬【おすすめ】
・砺波嵐山(砺波市)/4月中旬【穴場】
・県民公園頼成の森(砺波市)/4月中旬
・富山城(富山市)/4月上旬
・富岩運河環水公園(富山市)/4月上旬【おすすめ】
・富岩水上ライン(富山市)/4月上旬
・豪農の館 内山邸(富山市)/4月上旬
・神通川左岸桜堤(富山市)/4月上旬
・稲荷公園(富山市)/4月上旬【穴場】
・富山県中央植物園(富山市)/4月上旬【おすすめ】
・婦中ふるさと自然公園(富山市)/4月上旬
・神通川さくら堤(富山市)/4月中旬【おすすめ】
・塩の千本桜(富山市)/4月中旬
・城ヶ山公園(富山市)/4月中旬【穴場】
・常西用水プロムナードの桜並木(富山市)/4月中旬
・魚津桃山運動公園(魚津市)/4月上旬
・百年桜(黒部市)/4月中旬
・入善乙女キクザクラ(下新川郡入善町)/4月中旬
・黒部川堤防桜堤(下新川郡入善町)/4月中旬【おすすめ】
・宮野運動公園(黒部市)/4月中旬
・立山黒部アルペンルート・黒部平(立山町)/6月【おすすめ】
※上記以外の富山県の主な桜名所/駒つなぎ桜(氷見市)、二上山公園(高岡市)、干谷の宮桜、城端駅(以上、南砺市)、下条川千本桜(射水市)、剱折戸菊桜(中新川郡上市町)、松倉城跡(魚津市)、あさひ城山公園(下新川郡朝日町)など
筆者が書いた「北陸の桜」の記事は他にもあります。
● 祝! 北陸新幹線敦賀開業 福井の桜名所 〜人気スポットから穴場まで、2024年のお花見〜
●祝! 北陸新幹線敦賀延伸 金沢でお花見〜人気スポットから穴場までおすすめ26選〜
●【富山・石川】北陸の桜名所図鑑 2022年に一気にめぐってきた編〜2023年の花見スポット探しに使える! 穴場スポット情報も〜
●【富山・石川・福井】北陸の桜名所図鑑 2021年に一気にめぐってきた編
写真と文/若井 憲 Ken Wakai
フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
*取材・編集のご依頼はこちら
北陸は緯度の違いよりも標高差の違いから、桜前線が長く留まるのが特徴。
福井市や金沢市、富山市といった街なかの桜(ソメイヨシノ)の見頃は4月上旬。だいたい東京や大阪などから1週間遅れという感じですが、これは年によって結構違います。そもそも今年は開花が非常に早くて、さくら名所100選に選ばれているような人気お花見スポットは3月中に満開となっていましたので、びっくり。
北陸では自生する野生の桜の種類が多いのも特徴。早咲きのキンキマメザクラ、ソメイヨシノとほぼ同じくらいに咲くヤマザクラやオオヤマザクラ、エドヒガンなど、そして忘れた頃に咲くカスミザクラ、立山や白山で6月や7月に咲くタカネザクラなど。 また、菊桜といわれる花びらが何百枚もある桜もいろいろ種類があり、さらに、固有の桜も多くあって、しかも新たに発見されるものも多く、桜好きには話題に事欠かないエリアでもあります。
新型コロナウイルス感染症の影響で、全国的に花見宴会は自粛となりました。しかし、北陸地方では、花見をしながらの大宴会というのはもともとそれほどポピュラーではなく、東京・上野公園みたいに宴会の場所取りに奔走するようなことは一部を除いてほとんどありません。桜が咲く公園や河川敷をぶらぶら散歩して、歩き疲れたらベンチなどに腰掛けて桜の花を楽しむ、そんなお花見スタイルが多いように思えます。芝生の広場があるような場所では、ピクニック気分でお花見を楽しむ少人数のグループもよく見かけますが、夜はまだ寒いからか、レジャーシートを敷いて宴会をしているようなグループは東京などに比べると圧倒的に少ないような気がします。
今年回ってきた北陸の桜名所を一挙公開! 北陸の桜の見頃はいつ? おすすめのスポットは?などなど、2022年以降の花見のご参考になれば幸いです。
○2021/3/29 富山城【富山県富山市】
春は桜が見事。堀の水面に反射する花も美しい(この日は風が強くて反射せず)。
https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/?tid=100434
○2021/3/29 松川公園【富山県富山市】
約450本のソメイヨシノが植えられ、遊覧船から眺めることもできる。日本さくら名所100選。
https://www.info-toyama.com/spot/11035/
○2021/3/31 味真野小学校 校庭の桜【福井県越前市】
校庭のど真ん中にエドヒガンの大樹が1本。樹齢140年以上という堂々たる木ですが、エドヒガンとしてはまだまだ若木なのだとか。
http://school.city.echizen.lg.jp/ajimano/index.cfm/1,html
○2021/3/31 花筐公園【福井県越前市】
世阿弥の謡曲「花筐」の舞台として知られるここでは約1000本の桜が咲き誇る。桜の花越しに眺めるいらかの波が印象的。
http://welcome-echizenshi.jp/tourism_detail/kakyoukouen/
○2021/3/31 吉野瀬川【福井県越前市】
吉野瀬川の両岸から枝を伸ばす見事な桜並木。桜の木の密集度がすごい。
http://welcome-echizenshi.jp/tourism_detail/sakura-city/
○2021/3/31 陶の谷駅跡【福井県丹生郡越前町】
かつてここを走っていた福井鉄道鯖浦線の駅跡。レールの一部とプラットフォーム、駅名標が残り、長閑な田園風景を背景に枝ぶりの良い桜が花ひらく。
https://www.town-echizen.jp/spot/spot01Detail.php?id=497
○2021/3/31 法華寺 しだれ桜【福井県丹生郡越前町】
樹齢約100年の立派な枝垂れ桜がある。
https://www.town-echizen.jp/spot/spot01Detail.php?id=457
○2021/3/31 足羽川 桜並木【福井県福井市】
約2.2kmという桜並木が続く。桜のトンネルの中をゆっくり歩き、疲れたら河川敷で一休み。日本さくら名所百選の一つで、北陸を代表する花見スポット。
https://www.fukuicity-navi.com/sakura/?story=lightup-07
○2021/4/1 大乗寺丘陵公園【石川県金沢市】
金沢平野を一望できる公園。初夏のツツジが有名だが、桜も見事。高峰譲吉博士ゆかりのワシントンから里帰りした桜も植えられている。
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/29004/park/park/daijyouji.html
○2021/4/1 兼六園【石川県金沢市】
日本さくら名所百選の一つに選ばれた北陸を代表する桜の名所。開花時期に合わせて夜間はライトアップも行われる。http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/
○2021/4/1 金沢城公園【石川県金沢市】
兼六園の向かい、石川門周辺の桜はもちろん、内堀沿いの桜並木がみごと。こちらも夜間ライタップが行われる。http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/
○2021/4/2 犀川【石川県金沢市】
金沢市内を流れる犀川の両堤には桜並木が続く。観光客は少なく、市民がのんびり花見を楽しんでいる。
https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10118.html
○2021/4/6 あさひ舟川「春の四重奏」【富山県下新川郡朝日町】
約280本のソメイヨシノとチューリップ、菜の花、そして残雪の北アルプス・朝日岳が織りなす春の絶景(トップの写真)。
https://www.asahi-tabi.com/sijuusou/
○2021/4/6 高岡古城公園【富山県高岡市】
日本さくら名所100選。園内随所で桜が見られ、特に濠沿いは見事。富山固有のコシノヒガンザクラも。訪れた時は見頃を少し過ぎていた。
http://www.kojyo.sakura.ne.jp/index.shtml
○2021/4/16 石川県農林総合研究センター林業試験場樹木公園【石川県白山市】
約130品種、約900本の桜があり、北陸随一の規模。種類が多いので長い期間、桜の花見が楽しめる。珍しい品種も多い。
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/ringyo/about/park.html
○2021/4/20 倶利伽羅公園【石川県河北郡津幡町】
「昭和の花咲かじいさん」が、20数年間に渡って植えたものをはじめ、約6,000本の八重桜が咲き誇る。
https://www.hot-ishikawa.jp/event/21192
○2021/4/27 兼六園【石川県金沢市】
花弁が300枚以上もあるケンロクエンキクザクラ。天然記念物だった初代は枯れてしまい、現在は2代目。例年だとGWに見頃を迎える。
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/
○2021/5/4 来迎寺【石川県鳳珠郡穴水町】
花弁が200〜300枚重なる県の天然記念物に指定された桜。花が開くにしたがって、色が変わっていく。
http://noto-raikouji.net
筆者が書いた「北陸の桜」の記事は他にもあります。
●【富山・石川】北陸の桜名所図鑑 2022年に一気にめぐってきた編〜2023年の花見スポット探しに使える! 穴場スポット情報も〜
●【富山・石川・福井】北陸の桜名所図鑑 〜地元フォトライターが選ぶベスト100
●金沢市観光公式サイト「金沢旅物語」
金沢には花の名所がたくさん!春夏秋冬、見逃せないお花スポット徹底ガイド
写真と文/若井 憲 Ken Wakai
フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
*取材・編集のご依頼はこちら
今年の桜前線は猛スピードで走り抜けて行っちゃいましたね。
金沢のお花見スポットを丹念に撮影しようと思っていたのに。ちゃんと撮影できたのは、犀川と浅野川だけでした。
犀川は別名「男川」、浅野川は「女川」とも呼ばれていますね。
さて、桜の季節になると、桜をテーマにした曲が聞きたくなる人も多いでしょう。ラジオやテレビでもそんな特集を必ずしていますよね。
いろいろ思い浮かびますが、福山雅治の「桜坂」は定番中の定番ではないでしょうか。
曲のモデルとなった坂は、東京都大田区にあるそうですが、金沢にも桜坂があるのをご存知でしょうか?
犀川にかかる桜橋の左岸にその坂があり、江戸時代、坂の上にたくさんの桜が植えられていたことがその名前の由来だそうです。
坂の途中からは、犀川河畔の桜並木を上から見下ろすことができ、なかなかの絶景でした。
観光客でにぎわう浅野川とは対照的に、犀川の方は近所の人たちが桜を眺めながらジョギングや散歩するなど、市民の憩いの場という色合いが濃い気がします。
桜坂から少し上流に向かった犀川緑地公園は、土手沿いに見事な桜並木があって、見ごたえがあります。
一方の浅野川。
ちょっとマイナーですし古いですが、見知らぬまちの桜吹雪を歌ったユーミンの「花紀行」って曲、ご存知でしょうか? これ、実は浅野川の桜吹雪がモチーフなんですよ。
ちょっとアンニュイな感じで、大好きな曲。それが浅野川だと知ったのはつい最近のこと。歌詞の「見知らぬまち」が金沢だったとはびっくりです。
まあ、確かに新幹線が開業する前の、今ほど観光客がいなかった頃の金沢には、「見知らぬまち」ってイメージがありましたね。個人的には、あんまりあか抜けないで、「見知らぬまち」のイメージも大切にしてほしいと思います。
両方の桜を見くらべると、男川(犀川)の方が豪快で、女川(浅野川)の方が繊細な気もしますが、名前の先入観かな。でも、どっちも美しかった。
あっという間に咲いてあっという間に葉桜となってしまいましたが、もうちょっと楽しませて欲しかったですね。
2018年4月8日/(写真と文)若井 憲○フリーライター
取材・執筆・撮影・編集のご依頼はこちら