【フォトライターの仕事】リニューアルされた『旅の手帖』で、気持ちいい新緑の兼六園のことを紹介しました

『旅の手帖』(交通新聞社刊)が、この5月号からリニューアルされました!

平綴じの製本で高級感を増し、ロゴも表紙のデザインもワクワク感をふくらましてくれますね。そして誌面の展開も、今までとは大きく変わって、たくさんの情報を盛り込むことから、編集部や取材者が「面白い!」と思ったことを丁寧に伝える形が多いような気がします。

ページをめくると、いろんなテイストのページがあって、このカオスな感じ、紙の雑誌じゃないと出せないテイストですね。
昨今、ビジュアル重視で、テキストがほとんどない雑誌も増えていますが、『旅の手帖』はそんなんじゃなくって、取材者の思いがこもった、読んで追体験できるような文章にしっかりスペースをとっているのもいいです。
今の人は、文字を読まなくなった・・・ってよく言われますが、読まないんじゃなくって、読みたいと思わせるものが少ないからなんだということを教えてくれます。
ただ、記事を書く側で考えると、「すごくハードルが上がったかも?」って心配も。

新しい『旅の手帖』の巻頭には、雑誌にありがちな心地よい写真が並ぶグラビアじゃなく、全国各地に住むライターや編集者が、自分のところの旬のおすすめをご当地愛を込めて紹介する「ご当地いま推し!」という連載があります。
私はその一人として、「兼六園に行くなら5月が一番おすすめ!」という独断と偏見と兼六園愛に満ちた記事を書かせていただきました。

ぜひ『旅の手帖』5月号を実際にお手に取って、その記事は読んでいただきたいのですが、ここではせっかくなので、誌面では使っていない、新緑が美しい兼六園の写真をいくつか貼っておきますね。

5月が一番!と豪語しちゃいましたが、今年はほんと春の訪れが早いので、4月下旬にはベストな新緑シーズンがやってきちゃうかも。

写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーランスで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
*取材・編集のご依頼はこちら
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【フォトライターの仕事】『旅の手帖』4月号でのと鉄道とえちぜん鉄道を紹介しました

『旅の手帖』2023年4月号(交通新聞社刊/3月10日発行)の特集「ローカル戦で桜旅」で、のと鉄道(4ページ)とえちぜん鉄道(3ページ)の取材・撮影・執筆を担当しました。

のと鉄道の取材日は、記録的な寒波が襲来し、能登鹿島駅の桜を守る会の会長さんのインタビューは吹雪の中で(桜の特集なのに・・・)。
でも、それがかえってリアリティーがあったのようで、吹雪の中で列車を見送る会長さんの写真を採用してもらいました。

今年は例年にも増して、旅系のいくつもの雑誌で能登鹿島駅が紹介されています。
でも、昨年撮影したオリジナル画像を使用し、具体的なスポットを丁寧に紹介している点など、『旅の手帖』の記事が一番だと自負しています!

えちぜん鉄道の方は、永平寺以外は、市役所などから借りている画像ですが、えちぜん鉄道の桜を全国誌で取り上げること自体が少ないので、こちらもぜひ注目していただければと思います。

北陸の桜って、全国的にはあまり認知されていませんが、『旅の手帖』をはじめ、全国誌でこうやって取り上げてもらえることは、とっても嬉しいことです。

『旅の手帖』4月号の詳細はこちら

のと鉄道笠師保駅

なお、忙しくてアップし忘れていますが、『旅の手帖』3月号では富山市の岩瀬を紹介しました。

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【フォトライターの仕事】『旅と鉄道』3月号で飛騨古川を紹介しました

『旅と鉄道』2023年3月号(発行/天夢人・発売/山と溪谷社)で、「新型特急ひだで訪ねる 飛騨古川で日本酒三昧の旅」の4ページの取材・撮影・執筆を担当しました。

1月号の白川郷に続き、JR東海の新型特急ひだ関連の取材でした。
取材は12月下旬で、強烈な寒波が来襲し、北陸自動車道が通行止めになるほどの悪天候。

運悪く通行止めに閉じ込められて、「終わった〜〜」と覚悟しましたが、幸い1時間ほどの遅刻で、飛騨古川に到着できました。

次は、「春の号なのに、この雪景色・・・」という問題が。

こればっかりはどうしようもないし、このあたりは3月で普通に雪が積もるというので、開き直って雪景色の美しさを強調して撮影。それがかえってリアリティーのある構成になってよかったかなと思います。

飛騨古川駅を発車するHC85系

飛騨古川の取材は、2022年は2回目で、すっかりこの町のファンになってしまいました。
今年は取材ももちろん、プライベートでも行きたいなと思っています。

引退が決まったキハ85系の「ひだ」が見られるのもあとわずか

雑誌やwebの記事は取材に行かないで書くことが増えてきましたが、ビジュアルも記事の内容もどう頑張っても似たり寄ったりとなってしまいがち。
その点、実際に取材している記事は、やっぱりリアリティーもあるし、現地で拾った独自の情報が載せられたり、書き手が感じた思いなども反映できるので、絶対にいいですよね。

現地取材は、遠方からライターとカメラマンを派遣させると、どうしても経費がかさむため、ここを削減しようとする流れもあるかもしれません。
私なら、例えば飛騨高山や飛騨古川の取材なら日帰りでもOK(今回は宿の取材もあったため1泊しています)で、経費も1人分で済みます。ギャラは要相談ですが、ライターとカメラマンの2人に依頼するよりは確実に抑えられます。編集者の経験が長いため、誌面構成を考えながら撮影やインタビューを行い、編集者やクライアントの考えを丁寧にくみとった、クオリティーの高い記事を制作する自信があります。

対応エリアは全国どこでもOK! でも、私にご依頼いただくメリットが出せる場所は、北陸三県と、岐阜県の飛騨地方、長野県北部、新潟県上越地方、滋賀県湖北、京都府舞鶴周辺など、東京や関西からは比較的アプローチしにくい場所です。金沢はからは、逆に近いし、土地勘もあります。

経費は抑えたいけど、クオリティーは下げたくないなら、お気軽にご相談ください!

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今年もお世話になりました!

今年もあとわずか。
個人的には激動の一年でした。

フォトライターとして認知されるようになって、取材仕事のすべてが撮影込みでいただけるようになったこと。
北陸三県以外に、長野県、滋賀県、京都府(海の京都)、岐阜県(飛騨地方)の取材依頼が増えたこと(得意エリアを増やすのが念願なので、願ったり叶ったり)。
撮影だけの仕事が入ってくるようになったこと(東京の有名なフォトエージェンシーから!)。
編集能力とSDGsの知識を買われて、観光地のSDGsプログラム開発や修学旅行生向けのプログラム開発など、今までとは違ったジャンルの仕事をいただけるようになったこと。
若手ライターや学生の育成に関われたこと。
などなど。

2022年に取材を担当した雑誌など(一部)

雑誌やウェブの取材記事も、まずまず順調に受注することができました。
ただ、2018年のフリーになった時に比べ、明らかに紙媒体の点数は減っています。
時代の流れなのかもしれませんが、ちょっと寂しい。
ドッコイ頑張っている紙媒体は、これからも全力で応援していきたい!

撮影機材の維持費を稼ぎ出すために始めたストックフォトも、最低レベルの目標クリアが見えるところまできました。
飛躍的に仕事が増えたとか、収入が増えたわけではありませんが、少しずつ目指していきたい方向にシフトできつつあるのは、うれしいこと。

12月には短納期の仕事を抱えて、右往左往していた中で、不覚にも新型コロナウィルスに罹患してしまうという失態もありましたが、それでも納期を守れたことは、変な自信にも(笑)。
来年は、フォトライターの仕事はもちろん、今までの経験を少しでも世の中に還元できるようなこと(ライターや観光など)も携わって行けたらいいなと思っています。

同世代からは定年退職やセカンドライフの話題を多く聞くような歳になりましたが、まだまだ伸び代があると実感できる仕事人生を歩んでいることは幸せなことだと思います。
これで、収入も増えてくれれば言うことないのですが(笑)。

今年もお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

では、良いお年をお迎えください。

(けん)

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【フォトライターの仕事】『旅と鉄道』1月号で白川郷を紹介しました

『旅と鉄道』2023年1月号(発行/天夢人・発売/山と溪谷社)で、NEW特急ひだに乗って 冬の白川郷へ!の4ページの取材・撮影・執筆を担当しました。

特急ひだに新しい車両が登場するということはなんとなく知っていましたが、
この関連で、ポツポツと仕事が舞い込んでいます。
ありがたや〜〜。
これからは新型車両の投入もぬかりなくチェックするようにします!
ちなみに、投入された新型車両HC85系はハイブリットシステムで走る列車としては国内最速だとか。
今は高山〜名古屋間を走っていますが、12月からは富山〜名古屋を結ぶそうです。
高山本線経由で名古屋というのもアリですね!

久しぶりの白川郷は晴天に恵まれ、紅葉も始まっていて、気持ちよかったです。
今回は村役場の方がアテンドしてくださり、白川郷の魅力をギュッと詰めた濃厚なページができたと思います。
これからの季節の白川郷を訪ねたいと思っている方には、とても役に立つ情報満載です!

紙媒体の仕事がどんどん減っているという話をよく聞きますが、こうやって複数の旅雑誌に関われるのは感謝です!

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【フォトライターの仕事】『旅の手帖』9月号で九頭竜川を紹介しました

『旅の手帖』2022年9月号(交通新聞社刊/8月10日発行)の特集「清流ひとり旅」で、絶品のアユと酒に誘われて 九頭竜川の取材・撮影・執筆を担当しました。

九頭竜川の清流の紹介というと、九頭竜湖や九頭龍峡がある大野市がメインになることが多いかなと思いますが、今回はあえて永平寺町だけでまとめてみました。

日本で最初に大吟醸を世に送り出したことで知られる酒蔵が6月にオープンさせた噂の新名所や、九頭竜川のアユだけにこだわった川魚料理屋も登場します。

流域面積は福井県の70%を占めるという大河・九頭竜川の魅力に酔いしれてください。

『旅の手帖』9月号の詳細はこちら

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【フォトライターの仕事】『旅の手帖』8月号で粟津温泉法師を紹介しました

『旅の手帖』2022年8月号(交通新聞社刊/7月8日発行)の特集「皇室ゆかりの地へ」で、皇室をもてなした極上の温泉宿の粟津温泉法師の取材・撮影・執筆を担当しました。

石川県の粟津温泉にある法師は奈良時代に創業、46代にわたり一族のみで経営を続けている世界的にも非常に稀有な存在です。
皇室の方々が宿泊された離れ(延命閣という特別室)は当時とほぼ変わらず、国の登録有形文化財に登録されています。
『旅の手帖』では延命閣の詳細を写真を交えて紹介しています。

延命閣にある懐かしい電話

延命閣は宿泊することもでき、この夏は、ちょっと贅沢にロイヤルステイを楽しんでみてはいかがでしょうか?

明治時代に建てられた玄関棟も国の登録有形文化財

『旅の手帖』8月号の詳しい情報はこちら

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【フォトライターの仕事】『旅の手帖』7月号で地魚の聖地・若狭湾を紹介しました・

『旅の手帖』7月号、大特集「夏の青春18きっぷの旅」で、大阪駅発着・若狭湾を巡る“食べ鉄三昧”を担当しました。
せっかくなので、誌面で使用されなかったボツカットとともに、ほんのさわりだけ。

東舞鶴と敦賀を結ぶ小浜線
重要文化財の赤レンガ倉庫が建ち並ぶここは、映えスポットとしても人気
大正時代に建てられた駅舎が現役(国の登録有形文化財)。カフェも併設
小浜の古い街並みの中を走る小浜線
新鮮な魚介を「えっ!?」ていう値段で食べられる
この夕食で1泊2食1万円を切る民宿に泊まる
港町フレンチで地魚の奥深さを知る

この号では日本全国の魅力的な鉄道旅を紹介しています。
旅行に行きたくてうずうずしている皆さん、この夏は青春18きっぷでのんびりと列車の旅を満喫してみてはいかが。

続きは書店でぜひ。
『旅の手帖』7月号の概要はこちらをご覧ください。

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【ライターの仕事】『旅の手帖』4月号で福井城を紹介しました

『旅の手帖』2022年4月号の特集は「桜の城下町」。
“春の日差しを浴びながら散策しよう”のキャッチ通り、お城ファンのみならず、お花見をしたくてウズウズしている人にはたまらない特集です!

私は、福井城を担当。桜にまつわる話はもちろん、福井城のスゴさについても言及しています。おろしそばの名店や、タモリさんの番組に登場した料亭も紹介しました。
ぜひ、ご覧ください!

ところで、『旅の手帖』はこの号で通巻600号なんですね〜〜。すごいなぁ。これだけ長く続いている雑誌は、日本でも少ないですよね。
ちなみに私、20年以上前ですが、旅の手帖編集部に5年ほどおりましたので、12×5=60で、60冊ほどは編集に関わっているかなと。
そんな話を編集長にしたら、今もライターをしているので、私ほど長い間、関わっている人は少ないとのこと。
雑誌づくりの醍醐味を教えてくれたのが『旅の手帖』なので、なんかうれしい話。

とりあえず、少なくとも700号までは、現役フォトライターとして関わらせてもらうことが目標になりました。それまで老いぼれてはいられません(笑)。

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【フォトライターの仕事】『旅の手帖』2月号 小説の舞台を辿る

『旅の手帖』2022.2月号では、「作者が描いたあの場所へ 小説の舞台を辿る」を特集。
よしもとばなな、森見登美彦、原田マハといった現代作家編と、室生犀星、太宰治、川端康成の文豪編から構成され、室生犀星のページの取材と撮影を担当しました。

犀星の小説家デビュー作の『幼年時代』の舞台を訪ねる4ページと、金沢市にある室生犀星記念館の名誉館長で犀星のお孫さんの室生洲々子さんのインタビュー2ページで、合計6ページ。この特集で登場する作家の中では、室生犀星が一番たくさんのページを割いて掘り下げています。きっと犀星の知らなかったことにもふれていただけるのではないかと思います。

犀星が小説で描いた金沢の情景を辿り、「ふるさとは遠きにありて」の詩に込めた思いを探りながら、改めて金沢のまちを歩いてみると、風景が今までと違って見えてくるから不思議です。
戦後は一度も金沢へ戻ることがなかった犀星ですが、犀川ベリのこの風景を忘れたことはなかったでしょう。

ところで、犀星の娘で『杏っ子』のモデルになった随筆家の室生朝子さんも、「たぶん『旅の手帖』に寄稿していたハズ」と、娘の洲々子さんに聞かされ、いつも以上にプレッシャーを感じつつ、原稿を書き、なんとか校了できた時は、いつも以上に安堵しました。
『旅の手帖』って、実はすごい歴史があって、名にし負う人たちが寄稿している──。改めてその伝統をずっしりと感じています。


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