【フォトライターの仕事】『旅と鉄道』3月号で飛騨古川を紹介しました

『旅と鉄道』2023年3月号(発行/天夢人・発売/山と溪谷社)で、「新型特急ひだで訪ねる 飛騨古川で日本酒三昧の旅」の4ページの取材・撮影・執筆を担当しました。

1月号の白川郷に続き、JR東海の新型特急ひだ関連の取材でした。
取材は12月下旬で、強烈な寒波が来襲し、北陸自動車道が通行止めになるほどの悪天候。

運悪く通行止めに閉じ込められて、「終わった〜〜」と覚悟しましたが、幸い1時間ほどの遅刻で、飛騨古川に到着できました。

次は、「春の号なのに、この雪景色・・・」という問題が。

こればっかりはどうしようもないし、このあたりは3月で普通に雪が積もるというので、開き直って雪景色の美しさを強調して撮影。それがかえってリアリティーのある構成になってよかったかなと思います。

飛騨古川駅を発車するHC85系

飛騨古川の取材は、2022年は2回目で、すっかりこの町のファンになってしまいました。
今年は取材ももちろん、プライベートでも行きたいなと思っています。

引退が決まったキハ85系の「ひだ」が見られるのもあとわずか

雑誌やwebの記事は取材に行かないで書くことが増えてきましたが、ビジュアルも記事の内容もどう頑張っても似たり寄ったりとなってしまいがち。
その点、実際に取材している記事は、やっぱりリアリティーもあるし、現地で拾った独自の情報が載せられたり、書き手が感じた思いなども反映できるので、絶対にいいですよね。

現地取材は、遠方からライターとカメラマンを派遣させると、どうしても経費がかさむため、ここを削減しようとする流れもあるかもしれません。
私なら、例えば飛騨高山や飛騨古川の取材なら日帰りでもOK(今回は宿の取材もあったため1泊しています)で、経費も1人分で済みます。ギャラは要相談ですが、ライターとカメラマンの2人に依頼するよりは確実に抑えられます。編集者の経験が長いため、誌面構成を考えながら撮影やインタビューを行い、編集者やクライアントの考えを丁寧にくみとった、クオリティーの高い記事を制作する自信があります。

対応エリアは全国どこでもOK! でも、私にご依頼いただくメリットが出せる場所は、北陸三県と、岐阜県の飛騨地方、長野県北部、新潟県上越地方、滋賀県湖北、京都府舞鶴周辺など、東京や関西からは比較的アプローチしにくい場所です。金沢はからは、逆に近いし、土地勘もあります。

経費は抑えたいけど、クオリティーは下げたくないなら、お気軽にご相談ください!

この記事をシェア!

今年もお世話になりました!

今年もあとわずか。
個人的には激動の一年でした。

フォトライターとして認知されるようになって、取材仕事のすべてが撮影込みでいただけるようになったこと。
北陸三県以外に、長野県、滋賀県、京都府(海の京都)、岐阜県(飛騨地方)の取材依頼が増えたこと(得意エリアを増やすのが念願なので、願ったり叶ったり)。
撮影だけの仕事が入ってくるようになったこと(東京の有名なフォトエージェンシーから!)。
編集能力とSDGsの知識を買われて、観光地のSDGsプログラム開発や修学旅行生向けのプログラム開発など、今までとは違ったジャンルの仕事をいただけるようになったこと。
若手ライターや学生の育成に関われたこと。
などなど。

2022年に取材を担当した雑誌など(一部)

雑誌やウェブの取材記事も、まずまず順調に受注することができました。
ただ、2018年のフリーになった時に比べ、明らかに紙媒体の点数は減っています。
時代の流れなのかもしれませんが、ちょっと寂しい。
ドッコイ頑張っている紙媒体は、これからも全力で応援していきたい!

撮影機材の維持費を稼ぎ出すために始めたストックフォトも、最低レベルの目標クリアが見えるところまできました。
飛躍的に仕事が増えたとか、収入が増えたわけではありませんが、少しずつ目指していきたい方向にシフトできつつあるのは、うれしいこと。

12月には短納期の仕事を抱えて、右往左往していた中で、不覚にも新型コロナウィルスに罹患してしまうという失態もありましたが、それでも納期を守れたことは、変な自信にも(笑)。
来年は、フォトライターの仕事はもちろん、今までの経験を少しでも世の中に還元できるようなこと(ライターや観光など)も携わって行けたらいいなと思っています。

同世代からは定年退職やセカンドライフの話題を多く聞くような歳になりましたが、まだまだ伸び代があると実感できる仕事人生を歩んでいることは幸せなことだと思います。
これで、収入も増えてくれれば言うことないのですが(笑)。

今年もお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

では、良いお年をお迎えください。

(けん)

この記事をシェア!

【フォトライターの仕事】『旅と鉄道』1月号で白川郷を紹介しました

『旅と鉄道』2023年1月号(発行/天夢人・発売/山と溪谷社)で、NEW特急ひだに乗って 冬の白川郷へ!の4ページの取材・撮影・執筆を担当しました。

特急ひだに新しい車両が登場するということはなんとなく知っていましたが、
この関連で、ポツポツと仕事が舞い込んでいます。
ありがたや〜〜。
これからは新型車両の投入もぬかりなくチェックするようにします!
ちなみに、投入された新型車両HC85系はハイブリットシステムで走る列車としては国内最速だとか。
今は高山〜名古屋間を走っていますが、12月からは富山〜名古屋を結ぶそうです。
高山本線経由で名古屋というのもアリですね!

久しぶりの白川郷は晴天に恵まれ、紅葉も始まっていて、気持ちよかったです。
今回は村役場の方がアテンドしてくださり、白川郷の魅力をギュッと詰めた濃厚なページができたと思います。
これからの季節の白川郷を訪ねたいと思っている方には、とても役に立つ情報満載です!

紙媒体の仕事がどんどん減っているという話をよく聞きますが、こうやって複数の旅雑誌に関われるのは感謝です!

この記事をシェア!

【フォトライターの仕事】『旅の手帖』9月号で九頭竜川を紹介しました

『旅の手帖』2022年9月号(交通新聞社刊/8月10日発行)の特集「清流ひとり旅」で、絶品のアユと酒に誘われて 九頭竜川の取材・撮影・執筆を担当しました。

九頭竜川の清流の紹介というと、九頭竜湖や九頭龍峡がある大野市がメインになることが多いかなと思いますが、今回はあえて永平寺町だけでまとめてみました。

日本で最初に大吟醸を世に送り出したことで知られる酒蔵が6月にオープンさせた噂の新名所や、九頭竜川のアユだけにこだわった川魚料理屋も登場します。

流域面積は福井県の70%を占めるという大河・九頭竜川の魅力に酔いしれてください。

『旅の手帖』9月号の詳細はこちら

この記事をシェア!

【フォトライターの仕事】『旅の手帖』8月号で粟津温泉法師を紹介しました

『旅の手帖』2022年8月号(交通新聞社刊/7月8日発行)の特集「皇室ゆかりの地へ」で、皇室をもてなした極上の温泉宿の粟津温泉法師の取材・撮影・執筆を担当しました。

石川県の粟津温泉にある法師は奈良時代に創業、46代にわたり一族のみで経営を続けている世界的にも非常に稀有な存在です。
皇室の方々が宿泊された離れ(延命閣という特別室)は当時とほぼ変わらず、国の登録有形文化財に登録されています。
『旅の手帖』では延命閣の詳細を写真を交えて紹介しています。

延命閣にある懐かしい電話

延命閣は宿泊することもでき、この夏は、ちょっと贅沢にロイヤルステイを楽しんでみてはいかがでしょうか?

明治時代に建てられた玄関棟も国の登録有形文化財

『旅の手帖』8月号の詳しい情報はこちら

この記事をシェア!

【フォトライターの仕事】『旅の手帖』7月号で地魚の聖地・若狭湾を紹介しました・

『旅の手帖』7月号、大特集「夏の青春18きっぷの旅」で、大阪駅発着・若狭湾を巡る“食べ鉄三昧”を担当しました。
せっかくなので、誌面で使用されなかったボツカットとともに、ほんのさわりだけ。

東舞鶴と敦賀を結ぶ小浜線
重要文化財の赤レンガ倉庫が建ち並ぶここは、映えスポットとしても人気
大正時代に建てられた駅舎が現役(国の登録有形文化財)。カフェも併設
小浜の古い街並みの中を走る小浜線
新鮮な魚介を「えっ!?」ていう値段で食べられる
この夕食で1泊2食1万円を切る民宿に泊まる
港町フレンチで地魚の奥深さを知る

この号では日本全国の魅力的な鉄道旅を紹介しています。
旅行に行きたくてうずうずしている皆さん、この夏は青春18きっぷでのんびりと列車の旅を満喫してみてはいかが。

続きは書店でぜひ。
『旅の手帖』7月号の概要はこちらをご覧ください。

この記事をシェア!

【ライターの仕事】『旅の手帖』4月号で福井城を紹介しました

『旅の手帖』2022年4月号の特集は「桜の城下町」。
“春の日差しを浴びながら散策しよう”のキャッチ通り、お城ファンのみならず、お花見をしたくてウズウズしている人にはたまらない特集です!

私は、福井城を担当。桜にまつわる話はもちろん、福井城のスゴさについても言及しています。おろしそばの名店や、タモリさんの番組に登場した料亭も紹介しました。
ぜひ、ご覧ください!

ところで、『旅の手帖』はこの号で通巻600号なんですね〜〜。すごいなぁ。これだけ長く続いている雑誌は、日本でも少ないですよね。
ちなみに私、20年以上前ですが、旅の手帖編集部に5年ほどおりましたので、12×5=60で、60冊ほどは編集に関わっているかなと。
そんな話を編集長にしたら、今もライターをしているので、私ほど長い間、関わっている人は少ないとのこと。
雑誌づくりの醍醐味を教えてくれたのが『旅の手帖』なので、なんかうれしい話。

とりあえず、少なくとも700号までは、現役フォトライターとして関わらせてもらうことが目標になりました。それまで老いぼれてはいられません(笑)。

この記事をシェア!

【フォトライターの仕事】『旅の手帖』2月号 小説の舞台を辿る

『旅の手帖』2022.2月号では、「作者が描いたあの場所へ 小説の舞台を辿る」を特集。
よしもとばなな、森見登美彦、原田マハといった現代作家編と、室生犀星、太宰治、川端康成の文豪編から構成され、室生犀星のページの取材と撮影を担当しました。

犀星の小説家デビュー作の『幼年時代』の舞台を訪ねる4ページと、金沢市にある室生犀星記念館の名誉館長で犀星のお孫さんの室生洲々子さんのインタビュー2ページで、合計6ページ。この特集で登場する作家の中では、室生犀星が一番たくさんのページを割いて掘り下げています。きっと犀星の知らなかったことにもふれていただけるのではないかと思います。

犀星が小説で描いた金沢の情景を辿り、「ふるさとは遠きにありて」の詩に込めた思いを探りながら、改めて金沢のまちを歩いてみると、風景が今までと違って見えてくるから不思議です。
戦後は一度も金沢へ戻ることがなかった犀星ですが、犀川ベリのこの風景を忘れたことはなかったでしょう。

ところで、犀星の娘で『杏っ子』のモデルになった随筆家の室生朝子さんも、「たぶん『旅の手帖』に寄稿していたハズ」と、娘の洲々子さんに聞かされ、いつも以上にプレッシャーを感じつつ、原稿を書き、なんとか校了できた時は、いつも以上に安堵しました。
『旅の手帖』って、実はすごい歴史があって、名にし負う人たちが寄稿している──。改めてその伝統をずっしりと感じています。


この記事をシェア!

【編集の仕事】季節を楽しむ大人の電車旅

以前『旅と鉄道』増刊などの発行した“女子鉄”の記事を再編集して単行本化。その情報の経年変化のチェック、差し替え記事の作成などをしました。

コロナ禍で旅関係の取材ものが減っている中、こういった編集案件が入ってくるのはホントありがたいです。女子鉄は一定のニーズがあるので、コロナがひと段落したら、次なる出版もあるかもしれず。

ちなみに、この本のキャッチは、「“電車旅”を100%楽しみたい女性のための本!」
鉄道アイドルやニャンコ駅長が表紙を飾る、キラキラした本ですが、実は裏方でおじさんが汗水たらして、内容確認に明け暮れていたことはここだけの秘密にしておいてください、笑

『旅と鉄道』を発行している天夢人の発行で、発売は山と溪谷社。9月18日発売です。

●Amazonで予約受付中!
https://www.amazon.co.jp/dp/4635823474/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_6AF50J7SN69YTGWTEJBS?_encoding=UTF8&psc=1

この記事をシェア!

【ライターの仕事】旅の手帖2021.9月号「廃線跡ハイキング」

『旅の手帖』9月号では「廃線跡ハイキング」を特集しています。

『旅の手帖』2021.9月号

一見、ちょっとマニアックな特集かと思われそうですが、山の中を歩きながら歴史も振り返ることができる、欲張りなハイキングは、大人好み。
最近、流行りつつある廃墟ツーリズムというのがありますが、廃線跡歩きはそれに通じるものがあるかもしれません。鉄道マニアはもちろん、鉱山跡や近代化遺産、産業遺産などに興味がある方はきっとハマると思います。
この号では、全国各地にある有名な(一度は訪れてみたい)廃線跡を楽しく歩いてみたルポが満載。写真もきれいで、表紙の“日本一美しい廃線跡”って呼ばれている倉吉線をはじめ、行ってみたいところがたくさんできました。「興味あるかも?」と思われた方は、ぜひお手に取ってみてください!
特別付録にはオリジナル「廃線跡カード」も!

特別付録の「廃線跡カード」

名高い廃線跡のラインナップの中で、今回私が担当したのは敦賀駅〜今庄駅間の北陸本線旧線。国登録有形文化財にもなっている明治時代に造られたトンネル群が山中に連なっているのをご存知でしょうか? 特集内で一番多くのページを割いていただき、13キロを超えるルートを歩いてきました。

北陸本線旧線の5ページとトンネルカードの紹介を担当
上の写真を拡大。今回はモデルも(笑)。「装備をしっかり!」というキャッチにあわせて
トレッキングスタイルで歩きましたが、ずっと舗装道路なのでここまでの装備は要りません

クマが出るかも! 歩く人はめったにいない!等々、事前情報では歩きたくなくなるような話ばかりでしたが(汗)、実際に歩いてみたら、実に楽しいルートで、廃線跡歩きにハマりそうです。詳細は、『旅の手帖』をご覧いただければと思いますが、ここでは取材途中に記録用にコンデジで撮影した画像とともにダイジェストでお伝えしますね。

南今庄駅から1時間ちょっとでたどり着く「山中ロックシェッド」。土砂崩れや落石から線路を守っていたもの(国の登録有形文化財)。ここの抜けると山中信号所跡が見えてくる

山中ロックシェッドから20分ほどで到達する山中トンネル。左にはスイッチバックの折り返し線用の珍しい行き止まりトンネルも残る。このルートを最大の見どころ

1キロを超えるこのルート最長のトンネル。徒歩で一人で入るのはなかなか勇気がいるが、中は涼しくて意外と居心地がいい。右手前のライトで照らしているところは待避所

このルートのもう一つの見どころが、誌面でも大きく使われた3つのトンネルが連なるここ。それぞれのトンネルによってレンガの積み方などが違うのも注目

途中、敦賀湾の美しい眺めが疲れを癒してくれる。「北陸のハワイ」とも言われる水島も見える。山の中の廃線跡ですが、ここは海が見渡せるのが特色です

右に延びる県道がかつての北陸本線。当時、車窓の美しさがで定評があったのがよくわかります

今回は、杉津駅跡に作られた北陸自動車道杉津パーキングエリア(上り)まで廃線跡をたどり、山を降りて敦賀駅行きのバスが走っている杉津バス停まで歩きました。約3時間30分のハイキング(といってもずっと舗装された道を歩く)は、普段運動不足の体にはなかなか応えました。同時の鉄道設計の限界だったと言われる1000分の25の急勾配のキツさもしっかりと体感できて、翌日の筋肉痛はしんどかったです(笑)。

福井名物のソースカツ丼。たくさん歩いて消費したカロリーはこれで補充しました!

『旅の手帖』9月号は全国の書店などで発売中!
詳細は下記をご覧ください。
https://www.kotsu.co.jp/products/details/252108.html

この記事をシェア!