【フォトライターの仕事】『北陸デスティネーションキャンペーンガイドブック』を担当

『JR時刻表』の交通新聞社が発行する月刊『旅の手帖』。
9月10日に発売となった、10月号には『【特別付録】北陸デスティネーションキャンペーンガイドブック』が付いてきます。
付録といっても約100ページもあって、そのうちの30ページほどを担当しました。

さすがに全部取材というわけにはいきませんでしたが、伝統工芸の特集ページをはじめ、気になっていたところや新しくオープンしたところなど、時間がある限りは、現地にも足を運びましたよ。

本誌(A4変形判)よりも一回り小さいB5判です。

表1(表紙)の福井県立恐竜博物館と輪島塗の写真も自分のものです。

表4(裏表紙)の広告、北陸人にはたまらない〜〜。

せっかくなので、ボツカットからいくつかさわりだけ紹介しますね。

こんなすごい光景が見られるところが福井県にあるって知っていましたか?
なんか、男性アイドルグループのPVで撮影されたとかで、若い女性がたくさん来ています!

福井県は伝統工芸の宝庫。いろいろありますよね。今、旬なのは大河ドラマでも登場してたコレでしょう。

金沢おでんの老舗も。取材の時は夏真っ盛りでしたが、この夏は新幹線開業効果で大忙しだそうです。

震災の爪痕が残る輪島塗会館で。輪島塗の加飾には「蒔絵」と「沈金」がありますが、その見分け方ってご存知ですか? 答えはぜひ輪島でお聞きください!

デコ盛って言う伝統技法で作られた九谷焼の「ひゃくまんさん」。

井波彫刻といえば欄間! 3次元的に、しかも見えげた角度で一番よく見えるように作られる欄間は彫刻の中でも最上級の難しさだとか。今は作っている彫刻師も少ないそうです。

ちなみに、本誌の方でも「能登から伝えたいこと」を連載中です!

気になった方は、ぜひ書店でお買い求めを!
旅の手帖10月号
https://san-tatsu.jp/tabite/articles/339340/

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【富山・石川・福井】北陸の桜名所図鑑 2021年に一気にめぐってきた編

桜好きにはたまらないのが北陸

 北陸は緯度の違いよりも標高差の違いから、桜前線が長く留まるのが特徴。

 福井市や金沢市、富山市といった街なかの桜(ソメイヨシノ)の見頃は4月上旬。だいたい東京や大阪などから1週間遅れという感じですが、これは年によって結構違います。そもそも今年は開花が非常に早くて、さくら名所100選に選ばれているような人気お花見スポットは3月中に満開となっていましたので、びっくり。

 北陸では自生する野生の桜の種類が多いのも特徴。早咲きのキンキマメザクラ、ソメイヨシノとほぼ同じくらいに咲くヤマザクラやオオヤマザクラ、エドヒガンなど、そして忘れた頃に咲くカスミザクラ、立山や白山で6月や7月に咲くタカネザクラなど。 また、菊桜といわれる花びらが何百枚もある桜もいろいろ種類があり、さらに、固有の桜も多くあって、しかも新たに発見されるものも多く、桜好きには話題に事欠かないエリアでもあります。

北陸でのお花見の特徴

 新型コロナウイルス感染症の影響で、全国的に花見宴会は自粛となりました。しかし、北陸地方では、花見をしながらの大宴会というのはもともとそれほどポピュラーではなく、東京・上野公園みたいに宴会の場所取りに奔走するようなことは一部を除いてほとんどありません。桜が咲く公園や河川敷をぶらぶら散歩して、歩き疲れたらベンチなどに腰掛けて桜の花を楽しむ、そんなお花見スタイルが多いように思えます。芝生の広場があるような場所では、ピクニック気分でお花見を楽しむ少人数のグループもよく見かけますが、夜はまだ寒いからか、レジャーシートを敷いて宴会をしているようなグループは東京などに比べると圧倒的に少ないような気がします。

2021年にめぐった北陸の桜名所を時系列で一挙公開

 今年回ってきた北陸の桜名所を一挙公開! 北陸の桜の見頃はいつ? おすすめのスポットは?などなど、2022年以降の花見のご参考になれば幸いです。

○2021/3/29 富山城【富山県富山市】
 春は桜が見事。堀の水面に反射する花も美しい(この日は風が強くて反射せず)。
 https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/?tid=100434

○2021/3/29 松川公園【富山県富山市】
 約450本のソメイヨシノが植えられ、遊覧船から眺めることもできる。日本さくら名所100選。
 https://www.info-toyama.com/spot/11035/

○2021/3/31 味真野小学校 校庭の桜【福井県越前市】
 校庭のど真ん中にエドヒガンの大樹が1本。樹齢140年以上という堂々たる木ですが、エドヒガンとしてはまだまだ若木なのだとか。
 http://school.city.echizen.lg.jp/ajimano/index.cfm/1,html

○2021/3/31 花筐公園【福井県越前市】
 世阿弥の謡曲「花筐」の舞台として知られるここでは約1000本の桜が咲き誇る。桜の花越しに眺めるいらかの波が印象的。
 http://welcome-echizenshi.jp/tourism_detail/kakyoukouen/

○2021/3/31 吉野瀬川【福井県越前市】
 吉野瀬川の両岸から枝を伸ばす見事な桜並木。桜の木の密集度がすごい。
 http://welcome-echizenshi.jp/tourism_detail/sakura-city/

○2021/3/31 陶の谷駅跡【福井県丹生郡越前町】
 かつてここを走っていた福井鉄道鯖浦線の駅跡。レールの一部とプラットフォーム、駅名標が残り、長閑な田園風景を背景に枝ぶりの良い桜が花ひらく。
 https://www.town-echizen.jp/spot/spot01Detail.php?id=497

○2021/3/31 法華寺 しだれ桜【福井県丹生郡越前町】
 樹齢約100年の立派な枝垂れ桜がある。
 https://www.town-echizen.jp/spot/spot01Detail.php?id=457

○2021/3/31 足羽川 桜並木【福井県福井市】
 約2.2kmという桜並木が続く。桜のトンネルの中をゆっくり歩き、疲れたら河川敷で一休み。日本さくら名所百選の一つで、北陸を代表する花見スポット。
 https://www.fukuicity-navi.com/sakura/?story=lightup-07

○2021/4/1 大乗寺丘陵公園【石川県金沢市】
 金沢平野を一望できる公園。初夏のツツジが有名だが、桜も見事。高峰譲吉博士ゆかりのワシントンから里帰りした桜も植えられている。
 https://www4.city.kanazawa.lg.jp/29004/park/park/daijyouji.html

○2021/4/1 兼六園【石川県金沢市】
 日本さくら名所百選の一つに選ばれた北陸を代表する桜の名所。開花時期に合わせて夜間はライトアップも行われる。http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/

○2021/4/1 金沢城公園【石川県金沢市】
 兼六園の向かい、石川門周辺の桜はもちろん、内堀沿いの桜並木がみごと。こちらも夜間ライタップが行われる。http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/

○2021/4/2 犀川【石川県金沢市】
 金沢市内を流れる犀川の両堤には桜並木が続く。観光客は少なく、市民がのんびり花見を楽しんでいる。
 https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10118.html

○2021/4/6 あさひ舟川「春の四重奏」【富山県下新川郡朝日町】
 約280本のソメイヨシノとチューリップ、菜の花、そして残雪の北アルプス・朝日岳が織りなす春の絶景(トップの写真)。
 https://www.asahi-tabi.com/sijuusou/

○2021/4/6 高岡古城公園【富山県高岡市】
 日本さくら名所100選。園内随所で桜が見られ、特に濠沿いは見事。富山固有のコシノヒガンザクラも。訪れた時は見頃を少し過ぎていた。
 http://www.kojyo.sakura.ne.jp/index.shtml

○2021/4/16 石川県農林総合研究センター林業試験場樹木公園【石川県白山市】
 約130品種、約900本の桜があり、北陸随一の規模。種類が多いので長い期間、桜の花見が楽しめる。珍しい品種も多い。
 https://www.pref.ishikawa.lg.jp/ringyo/about/park.html

○2021/4/20 倶利伽羅公園【石川県河北郡津幡町】
 「昭和の花咲かじいさん」が、20数年間に渡って植えたものをはじめ、約6,000本の八重桜が咲き誇る。
 https://www.hot-ishikawa.jp/event/21192

○2021/4/27 兼六園【石川県金沢市】
 花弁が300枚以上もあるケンロクエンキクザクラ。天然記念物だった初代は枯れてしまい、現在は2代目。例年だとGWに見頃を迎える。
 http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/

○2021/5/4 来迎寺【石川県鳳珠郡穴水町】
 花弁が200〜300枚重なる県の天然記念物に指定された桜。花が開くにしたがって、色が変わっていく。
 http://noto-raikouji.net

筆者が書いた「北陸の桜」や「金沢の四季の花」の記事はこちらでもお読みになれます

筆者が書いた「北陸の桜」の記事は他にもあります。

【富山・石川】北陸の桜名所図鑑 2022年に一気にめぐってきた編〜2023年の花見スポット探しに使える! 穴場スポット情報も〜

【富山・石川・福井】北陸の桜名所図鑑・完結編! ベスト10+おすすめ48選
地元の桜ツウが教える北陸の桜名所・全58カ所!

●金沢市観光公式サイト「金沢旅物語」
金沢には花の名所がたくさん!春夏秋冬、見逃せないお花スポット徹底ガイド

写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
*取材・編集のご依頼はこちら
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【金沢観光】兼六園って、いつが一番おすすめ? 最低でも春夏秋冬、4回は訪ねて欲しい、季節によって全く表情が違う名園

金沢在住のフリーライター&カメラマンの若井です。

金沢で訪ねたい観光地というと、「ひがし茶屋街」や「金沢21世紀美術館」、「近江町市場」の人気が高いようです。この3カ所ももちろんいいですが、やはり金沢にいらしたらぜひ訪れていただきたいと思うのが「兼六園」です。

日本三名園のひとつで国の特別名勝でもあり、フランスのミシュランのガイドブックで三ツ星の評価をされている、まさしく日本を代表する観光名所。

その名前の通り、同時に実現することはできない6つの景観を兼ね備えている、いわば奇跡の庭園ともいえるのです。

「では、いつの季節が一番おすすめですか?」

そんな質問をよく受けますが、兼六園の魅力は四季それぞれに違います。なので、どの季節が一番いいとは言えないんですよね。

百聞は一見に如かず。その魅力を写真でお伝えしましょう。

冬 実は意外と見ることができない雪景色の兼六園

春 梅が咲き始める早春、桜が咲くころ、そして遅咲きの菊桜やツツジが咲く晩春

夏 カキツバタが咲く初夏、木陰の水辺が気持ちいい盛夏

秋 空気が澄みすがすがしい初秋の早朝、一日ごとに表情を変える紅葉のころ

いかがでしたか。オリジナル作品でまとめましたので、見たことのない写真も多かったことと思います。
駆け足観光で徽軫灯籠だけ見て満足せず、ぜひじっくりと兼六園の隅々まで眺め、そしてまた違う季節にも訪ねてください。

ちなみに、フラッと個人で自由にめぐるよりもディープに兼六園の魅力を知ることができる、ガイドと楽しむ兼六園もおすすめです。

兼六園の記事をもっと読む

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