2024年のふりかえり

今年も一年、ありがとうございました。

元日の能登半島地震で大変な一年となってしまいました。

遠く離れた川崎に住み、地震に影響を心配してくれた母親が5月に逝去しました。
生前、ずっと私の仕事のことを心配してくれていた母親が、空の上から仕事を手配してくれたのでしょう、新規の取引先や久しぶりに復活していただいたクライアントも何社かあって、おかさまで目まぐるしく過ぎた一年でもあります。
取引先の数だけ、仕事の進め方があり、その数が増えれば混乱することもありますが、学ぶことがとても多く、いい刺激をいただいています。

今年はフォトグラファーとしての足場を固めたいと考えていましたが、撮影をメインとした仕事も着実に増えて、表紙を飾るなど、実力をアピールできる実績を少しずつですが積み重ねることもできました。

年齢を重ねていくと、ライターとフォトグラファーを兼務するフォトライターを続けるのはだんだんキツくなってくることを見越し(まだしばらくは大丈夫ですが)、プロのライターとして、そしてプロのフォトグラファーとして、個別の仕事をもっといただけるように、よりそれぞれの技を磨いていきたい、そんなふうに考えています。

ライターを専業としてやっていくのが難しい世の中になってきていることをひしひしと感じる昨今、「プロに頼んでよかった」と思っていただけるよう、お受けした仕事は全うしていくつもりです。

そして、能登半島。

私が石川県に移住を決めた大きな要因だったのは能登が大好きだから。情報発信をすることで少しでも能登の復興の一助になればと思い、これからも能登を応援していきます。

今年はファンだった著名人も何人かが亡くなってしまいました。思えば、自分の音楽アプリのライブラリーは故人がだいぶ増えたなぁと、歳を重ねるってそういうことでもあるのかなと、しみじみ感じています。

喪中につき、新年の挨拶は遠慮させていただきます。

では、みなさん、来年は「まずは今年以上にいい年にする」ことを目標にがんばりましょう。

良いお年をお迎えください。

(写真は地震の影響も心配されましたが、見事に咲いてくれた能登鹿島駅の桜)

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【ライターの仕事】『家の光』11月号で金沢特集を担当しました

『家の光』11月号では「秋です、旅に出よう。」を特集。
旅先のメインは金沢!そのうち「金沢のじわもん満喫旅」の5ページと、編集部に提案して実現した「旅して能登を応援」の2ページのライティングを担当しました。
能登は先日の豪雨で場所によって、場所によっては足踏み状態のところもありますが、前進していくためには、こうやって影響力のある雑誌で観光を紹介していただけるのはありがたいです。
ちなみに、『家の光』はJAグループが発行する月刊誌で、書店ではなく、JAの直売所で売ってます!
発行部数は一般雑誌では日本屈指というすごい雑誌でもあります。


詳細は下記で!
https://www.ienohikari.net/press/hikari/detail/53


ぜひご覧ください!

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【フォトライターの仕事】『北陸デスティネーションキャンペーンガイドブック』を担当

『JR時刻表』の交通新聞社が発行する月刊『旅の手帖』。
9月10日に発売となった、10月号には『【特別付録】北陸デスティネーションキャンペーンガイドブック』が付いてきます。
付録といっても約100ページもあって、そのうちの30ページほどを担当しました。

さすがに全部取材というわけにはいきませんでしたが、伝統工芸の特集ページをはじめ、気になっていたところや新しくオープンしたところなど、時間がある限りは、現地にも足を運びましたよ。

本誌(A4変形判)よりも一回り小さいB5判です。

表1(表紙)の福井県立恐竜博物館と輪島塗の写真も自分のものです。

表4(裏表紙)の広告、北陸人にはたまらない〜〜。

せっかくなので、ボツカットからいくつかさわりだけ紹介しますね。

こんなすごい光景が見られるところが福井県にあるって知っていましたか?
なんか、男性アイドルグループのPVで撮影されたとかで、若い女性がたくさん来ています!

福井県は伝統工芸の宝庫。いろいろありますよね。今、旬なのは大河ドラマでも登場してたコレでしょう。

金沢おでんの老舗も。取材の時は夏真っ盛りでしたが、この夏は新幹線開業効果で大忙しだそうです。

震災の爪痕が残る輪島塗会館で。輪島塗の加飾には「蒔絵」と「沈金」がありますが、その見分け方ってご存知ですか? 答えはぜひ輪島でお聞きください!

デコ盛って言う伝統技法で作られた九谷焼の「ひゃくまんさん」。

井波彫刻といえば欄間! 3次元的に、しかも見えげた角度で一番よく見えるように作られる欄間は彫刻の中でも最上級の難しさだとか。今は作っている彫刻師も少ないそうです。

ちなみに、本誌の方でも「能登から伝えたいこと」を連載中です!

気になった方は、ぜひ書店でお買い求めを!
旅の手帖10月号
https://san-tatsu.jp/tabite/articles/339340/

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【フォトライターの仕事】旅の手帖2024年4月号で福井県を紹介しました

『JR時刻表』の交通新聞社が発行する月刊『旅の手帖』。
その2024年4月号では「新しい北陸」を大特集しています。

福井県の勝山市と一乗谷朝倉氏遺跡、そして新たな北陸新幹線の終点となって注目の敦賀市と、10ページの取材、撮影、執筆を担当しました。

今回の取材で一番興味深かったのが勝山市の「白山平泉寺旧境内」。
発掘された450年前の石畳の上を歩くことができ、歴史好きには感慨深いものがあります。
あとは、今では福井を代表する観光スポットで、昨年7月にリニューアルされた福井県立恐竜博物館。リニューアルと同時に始めた「化石研究体験」は、アトラクション感覚で楽しめ、旅の思い出作りにもぴったり。

福井のおいしいものもたくさん紹介しています。
ここでは、写真でいくつかをピックアップしましょう。

勝山で出逢った名人が打つそば。3通りの食べ方ができるのもうれしい

敦賀で見つけた日本チャンピオンが淹れるコーヒー

敦賀で出逢った上品な海鮮丼

福井のご当地グルメといえば「ソースカツ丼」だけど、実は「パリ丼」もおいしいということを知った

ちなみにパリ丼は敦賀ヨーロッパ軒が発祥の店で、創業者がヨーロッパ旅行中に思いついたことからパリ丼と名付けたそうです。さらにちなみに、次点候補として「ロンドン丼」というのもあったらしいです。ろんどんどん・・・注文しにくい、笑

今回の特集では能登は紹介できませんでしたが、編集長が編集後記で「能登特集は改めて」とおっしゃっているので、能登特集を楽しみに待ちましょう!

気になった方は、ぜひ書店でお買い求めを!

旅の手帖4月号
https://san-tatsu.jp/tabite/articles/298809/

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【フォトライターの仕事】旅の手帖2024年3月号で福井市の足羽川桜並木を紹介しました

『JR時刻表』の交通新聞社が発行する月刊『旅の手帖』。
その2024年3月号では「桜前線を追いかけて」を特集しています。
北陸では福井県福井市の足羽川桜並木を中心に、福井市内の桜を取り上げ、取材・撮影は私が担当しました。

延々と続く桜のトンネルが見事な足羽川桜並木

福井市は昭和20年代に空襲と震災、さらに水害という三重苦に見舞われました。そこから立ちあがろうと、足羽川の堤防にはたくさんの桜の苗木が植えられました。それが現在の桜並木のルーツです。
福井といえば「フェニックス」、つまり不死鳥がシンボルになっていますが、それは三度立ち上がった福井市民を象徴しているといえます。そして足羽桜並木の桜の成長とともに、福井の街は発展してきました。

そんな歴史があるから、この桜並木は福井市民にとっては特別な存在なのです。

桜とぼんぼり、そして水仙が競演

足羽川桜並木を次の世代に引き継ぐために世話を続ける「ふくい桜守の会」と、花の時期に合わせて、桜並木に中学生らが詠んだ独楽吟をあしらったぼんぼりを吊る活動をしている「足羽川ぼんぼり物語実行委員会」をメインに、足羽山の足羽神社のシダレザクラも取材しました。

ドーム状になり、美しい足羽神社のシダレザクラ

足羽山名物の木の芽でんがくとこんにゃくおでん、おいしかったです。
足羽山に花見に行ったら食べる定番だそうです。
(桜のシーズン以外にも食べられます)

足羽山の茶屋の名物「木の芽でんがく」(写真は中村屋)
これもまた名物の「こんにゃくおでん」。福井でしか食べられていない地がらしの辛味がクセになる(中村屋)
福井城もライトアップされる。こちらは訪れる人も少なく、穴場

昨シーズンに撮り下ろしていた未発表写真も惜しげもなくふんだんに使い、4ページというボリュームで福井の桜を掘り下げています。

福井市内のさくら通りも両側に桜並木が続く

現在、全国の書店で発売中です!

ぜひ、ご覧ください。

旅の手帖3月号
https://san-tatsu.jp/tabite/293649/

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2023年ありがとうございました!

今年も残すところあと1日。

編集工房わかいは仕事納めが12月31日で、年始の仕事始めは1月1日の予定です。

今回は、年明け早々に納める仕事が重なって、こんな感じとなりしたが、フリーランスは働いてナンボなので、ありがたいことです。

2023年はフォトライターとしてライター兼カメラマンの仕事が堅実な上に、ライターとしての依頼や、カメラマンとしての依頼も増えてきました。

正直、フォトライターの仕事は将来的には肉体的にキツくなってくるでしょうから、ライターだけ、カメラマンだけという依頼もぼちぼち増やしていけたらいいなと考えていましたので、これはありがたい傾向でもありました。

2022年から取り組んでいた兼六園のSDGsプログラムも公開され、兼六園がSDGsを学べる場所として少しずつ認知されてきたことは、携わった者としては嬉しい限り。

今年は奮発して撮影機材のバージョンアップを実施し、遠距離の取材も楽に行けるよう、車も買い替えました。そして、憧れだった猫のいる暮らしも実現!

来年は、フォトライターの仕事はもちろん、今までの経験を少しでも世の中に還元できるようなこと(ライターや観光など)もさらに携わって行けたらいいなと思っています。

ニャンコに癒されながら仕事をしております

今年もお世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。では、良いお年をお迎えください。

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【column】AIに負けないのはアナログ(紙媒体)で培った編集や取材力

ライターの仕事って、近い将来、AIが取って代わり、無くなるんじゃないの?

そんな心配をしているというライターさんの話をときどき聞きます。

でも、AIが進化しても、次の3つは当分、人間じゃないとできないと、個人的には思っています。

・AIにほしい記事を書かせる【編集力】

何を書くかが決まれば、AIにも記事が用意できるが、その「何」を考えるのはAIにはまだ難しい

・WEBにない情報を集める【取材力】

取材に行って、ネットには出ていない情報を拾える人は有利

・記事の誤りを見抜く【校閲力】

AIは、シナッと誤った情報を返してくるのでそれを見抜く力が絶対に必要。著作権など法的に問題となる場合も考えられるので、その辺のチェック態勢が重要になる

ところで、ライターや編集者の仕事って、紙かデジタルか、媒体によって仕事の進め方に大きな違いがあることをご存知でしょうか?

その違いは、簡単に言えば、「公開後の修正ができるかどうか」ということによります。

雑誌や新聞、書籍、紙のパンフレットなどは、印刷してしまうと原則として修正ができません。部数によっては、誤ったところにシールを貼ることもありますが、大変な手間がかかります。刷り直すとなると、部数によっては追加で何百万、何千万円もかかってしまうことさえあります。

そのために、編集者やライターは間違いを起こさないようにするために、情報のウラどりを何重にもしたり、校正者をはじめ、たくさんの人たちによって確認したりします。間違いだけでなく、たとえば著作権や肖像権、あるいは訴訟を起こされるリスクなどを考えて、ライターも編集者も記事の内容を精査しています(なかには「訴訟上等!」という雑誌もありますが・・・)。それでも100%誤りをなくすことは不可能で、情報を発信することの重たさや怖さを常に感じています。

一方のデジタルは、誤った情報や問題ある情報を発信してしまったら、すぐに「消してしまえば問題ない」という考え方があります。もちろん、実際には問題ないわけではありませんが、紙媒体の産みの苦しみを知っている人間には、発表後に「修正できる」ことに望外の喜びを感じます。

実はこれを逃げにしてしまう気の持ち方自体に問題があります。間違いを起こすことへの危機意識が低下することによって、自分達の仕事の質が低下してしまうということを、紙媒体の経験者ならお分かりになるでしょう。しかし、デジタル媒体しかしたことがない人は、この感覚がわからないかもしれません。

しかし、最近では「炎上」騒ぎにあるように、一瞬でも間違った情報を上げたことで、大きな損害を被ることも多くなりました。

世の中、「1文字●円」というWEBライターの仕事がたくさんあります。これは質より量を問う仕事であり、ネットで拾える情報を切り貼りしてアップし続けるという流れの仕事。まさしく今、AIの登場で真っ先にいらなくなってしまう仕事と言えそうです。

私の場合、デジタル媒体の仕事でも紙媒体で培ってきた情報発信の重たさや怖さを考えながら仕事を進めています。その結果として、WEBでもそのような配慮を要する仕事の依頼が増えています。もちろん、「1文字●円」では考えられないギャラとなります。

紙媒体の仕事は残念ながら、減少しつつあり、なかなか新規で入り込むのは難しいかもしれませんが、チャンスがあれば、WEBライターとして一線で活躍されている若い方も、ぜひ挑戦してみることをおすすめします。それはきっと、ご自身の仕事のステップアップの近道にもなるはずです。

※写真は本文とは関係ありません(観光客で賑わう「ひがし茶屋街」。顔が分からないように加工して納品するひと手間は編集者に喜ばれます)
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【ライターの仕事】ミツカン水の文化センター機関誌『水の文化』第75号で執筆しました

『水の文化』は、水をテーマにした社会貢献活動を行っているミツカンの機関誌で、毎号さまざまな切り口から水の大切さを伝えてくれます。

その75号では琵琶湖を特集しており、その中で琵琶湖の清掃活動を行っている武田みゆきさんのインタビューをしました。武田さんは環境NPOリーダーではよく知られた方。

自分のことを育ててくれた琵琶湖がゴミで汚されていくのがやるせなくて、一人でゴミ拾いを始めたのが、今では世界的な企業からも「一緒にゴミを拾わせて!」と声がかかるようになったとか。

武田さんに誘われて、なんと編集者もカメラマも私も裸足になって、琵琶湖に足を浸しながらインタビューしました。母なる湖の魅力を肌で感じつつ・・・。現地取材はやっぱ楽しいな。

武田さんの話しはとにかく面白く、また勉強になることもたくさんありました。

特集記事はWEBで公開されておりますので、ぜひお読みください。https://www.mizu.gr.jp/kikanshi/no75/

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金沢を代表する観光名所の兼六園をマニアックに攻めてみよう【第5回 唐崎松編】

兼六園を代表する松といえば、根上松とこの唐崎松でしょうね。

唐崎松は、樹齢約180年のクロマツで、13代藩主の斉泰が、琵琶湖を模して霞ヶ池を現在の大きさに拡張した際に、琵琶湖畔にある唐崎神社から種を取り寄せたもの。琵琶湖にこだわった藩主の想いがうかがいしれます。

水面に枝を伸ばした姿は鶴が羽ばたくように見えます

雪吊りが施された姿は、北陸の冬を象徴する景観と言っても過言ではないでしょう。

雪吊りされた松は離れたところから見ると一つに見えますが、実は唐崎松(左)と玩月松(がんげつのまつ)の2本の松からなっています。
風がない日は霞ヶ池に雪吊りが映って美しい

北陸地方特有の湿気を含んだ重たい雪から枝を守るために雪吊りが行われますが、その方法にはいくつかあり、この松は「りんご吊り」と呼ばれる方法で、最大高さ約14メートルの5本の芯柱を立て、約800本の藁縄で枝を吊ります。放射状に張られた藁縄がとても美しく、それを図案化したものが金沢のご当地ナンバープレートにもなっています。雪吊りする際、庭師はこの芯柱によじのぼり、先端から縄を投げるという、凄技を間近で眺めることもできます。

毎年11月1日から始まる雪吊り作業

ちなみに、なぜ「りんご吊り」かと言えば、りんごの木が実の重さで枝が折れないようにしたことが由来ですが、江戸時代の加賀藩はりんごの産地として有名で、長町武家屋敷や香林坊のあたりにはりんご畑が広がっていたとか。そこで行われていた「りんご吊り」が、庭木の雪吊りの呼び名にもなったのではないかという説があります。

過去に一度だけ行われた漆黒のライトアップ。ご覧の通り、真っ暗な唐崎松が見られた。でもあまり評判が良くなかったのか、以来このバージョンのライトアップは行われていない
冬の段では暖色系のライトアップが行われ、黄金色に輝く

晩秋や冬に、期間限定で夜間ライトアップが行われますが、暗闇に浮かび上がる雪吊りされた唐崎松の姿は、その美しさが際立ちます。毎年、11月1日からこの唐崎松を皮切りに雪吊りが始まり、1ヵ月半をかけて園内の約800カ所に施されます。一方、取り外しは3月15日頃から始まり、こちらはわずか1週間で完了します。雪吊りに使用された藁縄は、外された後は細かく裁断されて、堆肥として再利用されているそうで、循環型の取り組みがされています。

秋の段のライトアップは紅葉とのコラボが楽しめる
写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーランスで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
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【フォトライターの仕事】『旅の手帖』11月号の第2特集「刀剣の世界」で、五箇伝の一つ、岐阜県関市の日本刀を取材・執筆しました

正直言って、日本刀にはあまり関心がなかった私。いやむしろ、「日本刀って武器でしょ」と思って、刀の尖った先端を見るとゾクゾクしてきて(よくない方の意味です)、どちらかと言えば、避けていました。

それでも取材を進めていくうち、日本刀って武器であることには変わりありませんが、日本人にとっては、心の拠りどころとでも申しましょうか、言葉で表すのは難しいのですが、心の奥底と共鳴し合う何かがあるということを知り、しかも、そのアンテナが自分にも備わっていることに気がつきました。

関観光の拠点となる「せきてらす」の前には日本刀をモチーフにしたオブジェが

そうなるともう、一気に日本刀へ興味が溢れ出してきて、一振り欲しくなるのはもちろん(高くて買えない、汗)、全国各地にある名刀を展示している美術館や博物館をめぐってみたくなりました。新たな旅の目的を見事開花した次第です。

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