【フォトライターの仕事】『旅の手帖』2025年12月号で越前がにと加能ガニを取材

また告知が遅れてしまいましたけど、11月10日発売の『旅の手帖』12月号で、「関西人はなぜ冬になるとカニなのか」という特集で、福井県坂井市三国の「越前がに」と石川県加賀市橋立の「加能ガニ」の取材(撮影・原稿とも)を担当しました。

カニの取材ということで、ウキウキしちゃいそうですけど、解禁前なのでカニの方はあくまでも話だけ。でも、越前がにや加能ガニがなんで美味しいのかが納得の関係者の思いの丈を聞くことができたのは収穫でした。

知る人ぞ知る名店のそば

そして、坂井市三国では老舗和菓子店の「鶯餅」と日用雑貨店の奥に潜むめっちゃ美味しい「手打ちそば」、加賀市では山中温泉の「フライドアイスクリーム」と、掲載する機会を狙っていた情報が出せたのも何より。

山中温泉アイスストリートの名物「フライドアイスクリーム」

さらに、加賀市橋立の北前船主の屋敷を公開する「蔵六園」では、表の日本庭園とは趣が異なるガーデンに面したカフェコーナーで興味深い話をたくさん聞くことができましたし、取材はやっぱ楽しい。

アナグマもちょくちょくやってくるという蔵六園のカフェコーナー

 今シーズンのカニは豊漁のようで、価格も安定しているとか。北陸でカニを食べたい!と思っている方は、今年こそチャンスかも!

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【フォトライターの仕事】『旅の手帖』2025年11月号で鶴来の発酵食を紹介

うっかりしていたら、もうすぐ12月号が発売となるタイミングになってしまいましたが、『旅の手帖』11月号の特集「美味しいニッポン旅」で、魅惑の発酵のまち・霊峰白山が鶴来にもたらす発酵のめぐみを担当しました。
鶴来の食文化を発酵をキーワードに4ページで掘り下げています。
鶴来って、4大醸造と言うそうですが、醤油、酒、味噌、酢の4つの醸造元が、小さな町の中にあるという、全国的にも珍しいところ。麹の専門店が3軒あり、発酵食品を使った町おこしも盛ん。
酒粕から作った酵母のパンとか、味噌のパウンドケーキとか、応用編もユニークでしかも美味しい。

鶴来にはほんとよく行きますが、これほど奥深い食文化にあふれている町だということは知りませんでした。
そしてそんな町の魅力にひかれて、金沢など各地から人気のお店が移転してきて、鶴来は活気もあります。
これだけのボリュームで鶴来の食文化を紹介する機会はあまりありませんので、鶴来に縁のある方はもちろん、北陸に住んでいてもあまり行ったことがないという方も、ぜひご覧くださいませ。
ちなみにこの特集、「旅の手帖版ガストロノミーツーリズム」というキャッチ通り、全国の美味しいものを、そのストーリと共にきっちり取材してあり、食いしん坊にはたまらないです。特に空腹時は見ちゃダメですよ。

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ライター仕事で、インタビュー記事を生成AIにつくらせてみた

前回、「インタビュー取材前の準備をAIにさせてみた」を書きました(前回の記事はこちら)。

今回は取材後の執筆や入稿前の校正にAIを使ってみた感想を書きます。

前回も書きましたが、私自身は生成AIに関してはまだまだ素人ですので、あくまでも「初心者が使ってみた感想」ということで捉えていただければと思います。「興味があるけど、まだ仕事では使っていない」という方には多少は参考になるかもしれません。

さて、取材が終わると、今までは録音した音声をチェックして、ポイントとなる部分を書き出したり、場合によっては文字起こしをしたりしていました。実は文字入力が苦手な私にとっては、これは気の重たい作業・・・。

そして、入力したものをもとにして、全体の流れを考えて、まずは粗々とした原稿(多い時は仕上がりの3倍以上のボリューム)を書いて、1日以上寝かせて(熟成と呼んでいます)、指定の文字数になるよう調整をして行きます。この文字起こしから原稿書きまでを生成AIにやらせてみました(情報漏洩などのリスクを考慮して、信頼性の高い有料のアプリを使用しています)。

その結果は、文字起こしの精度はイマイチ。でも、インタビュー内容を要約させたものや時系列にポイントを抜き出させたものは秀逸です。さらに原稿案は、かなりの完成度なので、正直驚きました。ただ、発言の誤解釈や飛躍している部分もかなりあって、これがそのまま使えるかというとそうではありません。自分が実際にインタビューしているから誤解釈や飛躍については発見できますが、じゃないと、文章がそれっぽくきれいにまとまっているので気が付かないかも。怖い・・・。そもそも文章がきれい過ぎるものも、逆に違和感というか、面白みに欠ける気がします。

それでも話の組み立て方やコメントの使い方など、参考になる部分も多く、これを参考にしつつ、改めて書き直していますが、とにかく、気の重たい文字入力の作業が減ったことは大きいです。

それからもう一つ、入稿する前の原稿を生成AIにチェックさせてみました。誤字脱字や文章の読みやすさのチェックはもちろん、指示すれば、情報の裏どりまでしてくれます。複数のサイトを比較して、事実と異なる可能性がある情報については指摘してくれるので、これは使えそう。

ただし、その一方で、相変わらずAIはしなっと嘘をつくので、要注意。この辺りは少しずつ精度も上がってきているので、今後に期待かな。

生成AIの登場で、ライターの仕事はAIに取って代わられるという危機感が現実になってきたことは、使ってみると揺るぎない事実だと痛感できます。取って代わられないためには、まずは生成AIに頼りすぎることなく、自分自身で考えることを止めないことが肝心かなと思っています。AIが苦手なところは人間力を発揮する、そんな共存姿勢で取り組めば、ライターとしてしばらくは生き残れるのではないでしょうか。もちろん、よほどの専門知識を持っている人や独自の世界観を持っている人は別です。

ちなみに、AIが苦手なところとは、WEBに出ていない情報を集めることでしょう。例えば、取材やリアルな口コミで得た情報はWEBには出ていないことも多く、人間力が試される部分でもあると言えます。

AIにより良い仕事をしてもらうためには、AIに指示を飛ばすプロンプトの良し悪しも重要でしょう。そのためには編集者視点を持っている方がよく、今まで以上に広い視野で仕事をしていくことも大事ではないか、そんなことを感じています。

早晩、「ライター」という仕事は絶滅危惧となってしまうかもしれませんが、AIを駆使して文字を操る、そんな仕事をする人が生き残っていくのかなと考えています。

にゃんともライター業界は激変しそう。自分としては細々とでも生き残っていく術を急いで探さにゃいと。

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【フォトライターの仕事】ジパング倶楽部WEBで越美北線を紹介

JR6社のシニア向け旅行会員組織「ジパング倶楽部WEB」の鉄道秘境旅特集で、福井県の越美北線を取材・撮影・執筆しました。

メインカットは特集全体のイメージカットにも使用されました。「越美北線ってこんなすごいところを走っているんだ!」と思っていただける自信作ですが、権利の関係でここではお見せできず、ぜひリンク先でご覧ください。

https://www.toretabi.jp/zipangclub/page/plan_shun2507_nishi.html

鉄道だけでなく、一乗谷や大野の観光やグルメ情報もしっかり紹介しています。

私が大好きな道の駅九頭竜で販売している舞茸弁当も!

この夏、越美北線に乗って出かけてみませんか?

元は編集者でライターをメインに活動してきましたが、カメラマンも兼ねるようになってから、確実に受注機会が増えているような気がします。さらに嬉しいことに、カメラマンだけの依頼も急に増えてきました。

ここ最近は売上ベースで、フォトライターが5、カメラマンが3、ライターが2くらいかな。ライターだけの仕事をカメラマンが上回っています。

実はカメラマンになることがずっと前からの密かな夢だったので、この歳になって夢が叶った気がします。

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【フォトライターの仕事】ジパング倶楽部WEBで金沢・長町武家屋敷跡の新名所を紹介!

旅行会員誌『ジパング倶楽部』のWEB版で、金沢の観光名所・長町武家屋敷跡で、この春から一般公開が始まった「千田家庭園」(金沢市指定文化財)を取材・撮影・執筆しました。

兼六園の影響を強く受けているというお庭は、長町武家屋敷跡を流れる大野庄用水の水が取り込まれている池泉回遊式で、規模はそれほど大きくはありませんが、とても美しく、見応えがあります。

西南戦争で西郷隆盛の首を発見した人物としても知られる千田登文(のりふみ)の功績や千田家庭園の特徴を紹介する資料館も併設されています。

場所は武家屋敷跡 野村家の隣です。2つの庭園を見くらべて見るのもおすすめ!

詳細は下記のジパング倶楽部WEBの記事をご覧ください。
https://www.toretabi.jp/zipangclub/page/tabineta2506_2.html

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【フォトライターの仕事】楽天トラベルガイドで糸魚川を紹介しました

初めてのご依頼で、宿泊予約サイト「楽天トラベル」の「楽天トラベルガイド」で糸魚川の取材・撮影・執筆を担当しました。
大雪で取材が順延になったり、冬の荒れた日本海でヒスイ拾いはキツかったり、天気が良くなくて借りた写真が多かったりしていますが、ようやく無事アップされました。

新潟で絶景やカニを堪能!1泊2日で楽しむ糸魚川のおすすめ観光モデルコース

記事に出てくる「糸魚川ブラック焼きそば」すごくおいしかったです。

交通の難所「親不知」の変遷がひと目で見られる眺めは興味津々。
波打ち際を加賀のお殿様も越えていたのかと想像すると、感慨深いですね。

ユネスコ世界ジオパークの「糸魚川ジオパーク」をテーマにした旅の案内に仕立てていますが、糸魚川って、多くの観光地や名産品や特産品、そしてそこに関わる人々の話すことにも「ジオパーク」の考え方がしっかり反映されていることに感心しきり。
「ジオパークって何?」という疑問が、ここを訪れるとスッと解消されます。

久しぶりに糸魚川を観光しましたが、ますます好きになりました。

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【フォトライターの仕事】旅の手帖2025年2月号から新連載開始!

『旅の手帖』2024年5月号から始まった連載「能登から伝えたいこと」。能登に関係が深い方にリレー形式で毎回、能登への思いを語っていただいた連載で、読者の人気も上々とのことでしたが、そろそろ次のフェーズに、つまり「能登へ出かける」という段階にしてもいいのではないかと、編集長とも話し合って、2025年2月号から「来て、見て、能登」という新しい連載にリニューアルしました。

第1回はリブート珠洲の「復興支援ツアー」を取材しました。被災者でもあるガイドの方の話を聞きながら訪ねる震災や豪雨の被災地からは、災害の恐ろしさとそれを自分ごととして考える機会となりました。

一人でも多くの方に、このツアーの参加していただければと思います。

リブート珠洲
https://rebootsuzu.com

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2024年のふりかえり

今年も一年、ありがとうございました。

元日の能登半島地震で大変な一年となってしまいました。

遠く離れた川崎に住み、地震に影響を心配してくれた母親が5月に逝去しました。
生前、ずっと私の仕事のことを心配してくれていた母親が、空の上から仕事を手配してくれたのでしょう、新規の取引先や久しぶりに復活していただいたクライアントも何社かあって、おかさまで目まぐるしく過ぎた一年でもあります。
取引先の数だけ、仕事の進め方があり、その数が増えれば混乱することもありますが、学ぶことがとても多く、いい刺激をいただいています。

今年はフォトグラファーとしての足場を固めたいと考えていましたが、撮影をメインとした仕事も着実に増えて、表紙を飾るなど、実力をアピールできる実績を少しずつですが積み重ねることもできました。

年齢を重ねていくと、ライターとフォトグラファーを兼務するフォトライターを続けるのはだんだんキツくなってくることを見越し(まだしばらくは大丈夫ですが)、プロのライターとして、そしてプロのフォトグラファーとして、個別の仕事をもっといただけるように、よりそれぞれの技を磨いていきたい、そんなふうに考えています。

ライターを専業としてやっていくのが難しい世の中になってきていることをひしひしと感じる昨今、「プロに頼んでよかった」と思っていただけるよう、お受けした仕事は全うしていくつもりです。

そして、能登半島。

私が石川県に移住を決めた大きな要因だったのは能登が大好きだから。情報発信をすることで少しでも能登の復興の一助になればと思い、これからも能登を応援していきます。

今年はファンだった著名人も何人かが亡くなってしまいました。思えば、自分の音楽アプリのライブラリーは故人がだいぶ増えたなぁと、歳を重ねるってそういうことでもあるのかなと、しみじみ感じています。

喪中につき、新年の挨拶は遠慮させていただきます。

では、みなさん、来年は「まずは今年以上にいい年にする」ことを目標にがんばりましょう。

良いお年をお迎えください。

(写真は地震の影響も心配されましたが、見事に咲いてくれた能登鹿島駅の桜)

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【ライターの仕事】『家の光』11月号で金沢特集を担当しました

『家の光』11月号では「秋です、旅に出よう。」を特集。
旅先のメインは金沢!そのうち「金沢のじわもん満喫旅」の5ページと、編集部に提案して実現した「旅して能登を応援」の2ページのライティングを担当しました。
能登は先日の豪雨で場所によって、場所によっては足踏み状態のところもありますが、前進していくためには、こうやって影響力のある雑誌で観光を紹介していただけるのはありがたいです。
ちなみに、『家の光』はJAグループが発行する月刊誌で、書店ではなく、JAの直売所で売ってます!
発行部数は一般雑誌では日本屈指というすごい雑誌でもあります。


詳細は下記で!
https://www.ienohikari.net/press/hikari/detail/53


ぜひご覧ください!

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【フォトライターの仕事】『北陸デスティネーションキャンペーンガイドブック』を担当

『JR時刻表』の交通新聞社が発行する月刊『旅の手帖』。
9月10日に発売となった、10月号には『【特別付録】北陸デスティネーションキャンペーンガイドブック』が付いてきます。
付録といっても約100ページもあって、そのうちの30ページほどを担当しました。

さすがに全部取材というわけにはいきませんでしたが、伝統工芸の特集ページをはじめ、気になっていたところや新しくオープンしたところなど、時間がある限りは、現地にも足を運びましたよ。

本誌(A4変形判)よりも一回り小さいB5判です。

表1(表紙)の福井県立恐竜博物館と輪島塗の写真も自分のものです。

表4(裏表紙)の広告、北陸人にはたまらない〜〜。

せっかくなので、ボツカットからいくつかさわりだけ紹介しますね。

こんなすごい光景が見られるところが福井県にあるって知っていましたか?
なんか、男性アイドルグループのPVで撮影されたとかで、若い女性がたくさん来ています!

福井県は伝統工芸の宝庫。いろいろありますよね。今、旬なのは大河ドラマでも登場してたコレでしょう。

金沢おでんの老舗も。取材の時は夏真っ盛りでしたが、この夏は新幹線開業効果で大忙しだそうです。

震災の爪痕が残る輪島塗会館で。輪島塗の加飾には「蒔絵」と「沈金」がありますが、その見分け方ってご存知ですか? 答えはぜひ輪島でお聞きください!

デコ盛って言う伝統技法で作られた九谷焼の「ひゃくまんさん」。

井波彫刻といえば欄間! 3次元的に、しかも見えげた角度で一番よく見えるように作られる欄間は彫刻の中でも最上級の難しさだとか。今は作っている彫刻師も少ないそうです。

ちなみに、本誌の方でも「能登から伝えたいこと」を連載中です!

気になった方は、ぜひ書店でお買い求めを!
旅の手帖10月号
https://san-tatsu.jp/tabite/articles/339340/

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