『旅の手帖』7月号、大特集「夏の青春18きっぷの旅」で、大阪駅発着・若狭湾を巡る“食べ鉄三昧”を担当しました。
せっかくなので、誌面で使用されなかったボツカットとともに、ほんのさわりだけ。







この号では日本全国の魅力的な鉄道旅を紹介しています。
旅行に行きたくてうずうずしている皆さん、この夏は青春18きっぷでのんびりと列車の旅を満喫してみてはいかが。

続きは書店でぜひ。
『旅の手帖』7月号の概要はこちらをご覧ください。
『旅の手帖』7月号、大特集「夏の青春18きっぷの旅」で、大阪駅発着・若狭湾を巡る“食べ鉄三昧”を担当しました。
せっかくなので、誌面で使用されなかったボツカットとともに、ほんのさわりだけ。
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『旅の手帖』2022年4月号の特集は「桜の城下町」。
“春の日差しを浴びながら散策しよう”のキャッチ通り、お城ファンのみならず、お花見をしたくてウズウズしている人にはたまらない特集です!
私は、福井城を担当。桜にまつわる話はもちろん、福井城のスゴさについても言及しています。おろしそばの名店や、タモリさんの番組に登場した料亭も紹介しました。
ぜひ、ご覧ください!
ところで、『旅の手帖』はこの号で通巻600号なんですね〜〜。すごいなぁ。これだけ長く続いている雑誌は、日本でも少ないですよね。
ちなみに私、20年以上前ですが、旅の手帖編集部に5年ほどおりましたので、12×5=60で、60冊ほどは編集に関わっているかなと。
そんな話を編集長にしたら、今もライターをしているので、私ほど長い間、関わっている人は少ないとのこと。
雑誌づくりの醍醐味を教えてくれたのが『旅の手帖』なので、なんかうれしい話。
とりあえず、少なくとも700号までは、現役フォトライターとして関わらせてもらうことが目標になりました。それまで老いぼれてはいられません(笑)。
筆者が今まで撮りためてきた北陸三県(富山・石川・福井)の桜名所の写真を一堂に集めました(全100カ所)。北陸の桜をこれだけ集めているサイトは他にはないのでは?と思います。
北陸の桜名所ってどこ? 例年の見頃はいつ? そもそも北陸の桜ってどんな感じ? などなど、北陸の桜についてビジュアルで紹介。2025年の花見の参考にしていただけたら嬉しいです(ベスト100の内容は適宜更新していく予定/最終更新日:2025年3月26日)。
※見頃は年によって1週間ほど前後します。最近は早まることが多く、最新情報をご確認ください。
北陸は緯度の違いよりも標高差の違いから、桜前線が長く留まるのが特徴。
福井市や金沢市、富山市といった街なかの桜(ソメイヨシノ)の見頃は4月上旬。だいたい東京や大阪などから1週間後という感じです(年によって大きく変わります)。また、立山山麓や白山麓など、標高の高いところでは、ソメイヨシノの見頃は4月中旬〜下旬となり、北陸地方だけで、1カ月近くソメイヨシノの花見を楽しむことができます。
北陸では自生する野生の桜の種類が多いのも特徴。早咲きのキンキマメザクラ、ソメイヨシノとほぼ同じくらいに咲くヤマザクラやオオヤマザクラ、エドヒガンなど、そして忘れた頃に咲くカスミザクラ、立山や白山で6月や7月に咲くタカネザクラなど。
また、菊桜といわれる花びらが何百枚もある桜もいろいろ種類があり、さらに、固有の桜も多くあって、しかも新たに発見されるものも多く、とにもかくにも、桜好きには話題に事欠かないエリアなのです。
【おすすめ】マークは筆者の個人的な推しスポット
【穴場】マークはあまり知られていませんが、超おすすめスポット
北陸の多くの桜名所を訪ね歩いた筆者が独断と偏見でベスト10を挙げるとしたら、次の10カ所かなと思います(順不同)。
①松川公園(富山県富山市)/4月上旬
②あさひ舟川「春の四重奏」(富山県朝日町)/4月上旬
③高岡古城公園(富山県高岡市)/4月上旬
④小矢部川河川公園(富山県南砺市)/4月中旬
⑤兼六園(石川県金沢市)/4月上旬
⑥石川県農林総合研究センター林業試験場樹木公園(石川県白山市)/4月中旬
⑦能登鹿島駅(石川県穴水町)/4月中旬
⑧足羽川 桜並木(福井県福井市)/4月上旬
⑨霞ヶ城公園(福井県坂井市)/4月上旬
⑩金崎宮(福井県敦賀市)/4月上旬
規模だけでなく、プラスアルファや個性的なものをチョイスしました。ただ、TOP10に入れたい他のところもたくさんあるので、これは暫定で、今後入れ替えもあります。
今まで回ってきた北陸の桜名所と名桜を一挙公開します! 2025年の花見のご参考になれば幸いです。
【福井県】
・神子の山桜(三方上中郡若狭町)/3月下旬【おすすめ】
・水月湖畔(三方上中郡若狭町)/4月上旬【穴場】
・三方五湖レインボーライン(三方上中郡若狭町)/4月上旬
・味真野小学校 校庭の桜(越前市)/4月上旬【おすすめ】
・花筐公園(越前市)/4月上旬【おすすめ】
・吉野瀬川(越前市)/4月上旬
・越前陶芸村・陶芸公園(丹生郡越前町)/4月上旬〜中旬【おすすめ】
・陶の谷駅跡(丹生郡越前町)/4月上旬【穴場】
・法華寺 しだれ桜(丹生郡越前町)/4月上旬
・西山公園(鯖江市)/4月上旬〜中旬【おすすめ】
・足羽神社(福井市)/4月上旬【おすすめ】
・福井城(福井県福井市)/4月上旬【おすすめ】
・さくら通り(福井市)/4月上旬
・一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)/4月上旬【おすすめ】
・えちぜん鉄道永平寺口駅前駅(永平寺町)/4月上旬【穴場】
・保田駅(勝山市)/4月上旬〜中旬【穴場】
・勝山弁天桜(福井県勝山市)/4月中旬【おすすめ】
・亀山公園(大野市)/4月中旬
・矢ばなの里(大野市)(大野市)/4月中旬
・九頭龍湖(福井県大野市)/4月下旬
・竹田の里 しだれ桜(坂井市)/4月下旬【おすすめ】
・女形谷のサクラ(坂井市)/4月上旬
・あらた坂《山室の桜並木》(あわら市)/4月上旬
※上記以外の福井県の主な桜名所/名田庄の桜並木(おおい町)、妙祐寺のしだれ桜(小浜市)、小浜公園(小浜市)、明通寺(小浜市)、神宮寺(小浜市)、味真野苑(越前市)、福井県護国神社(福井市)、福井総合グリーンセンター(坂井市)など。
【石川県】
・加賀市勅使町の桜並木(加賀市)/4月上旬【穴場】
・旧大聖寺川(加賀市)/4月上旬【おすすめ】
・熊坂川の桜並木(加賀市)/4月上旬
・芦城公園(小松市)/4月上旬【おすすめ】
・う川古代桜(小松市)/4月上旬
・木場潟(小松市)/4月上旬【おすすめ】
・梯川沿いの桜並木(小松市)/4月上旬【穴場】
・根上山(能美市)/3月下旬
・健康ロード(能美市)/4月上旬
・蝶屋桜の名所(白山市)/3月中旬
・手取峡谷(白山市)/4月中旬
・金沢城公園(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・浅野川・浅野川大橋〜梅ノ橋(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・浅野川・主計町茶屋街(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・犀川(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・慶恩寺しだれ桜(金沢市)/4月上旬【穴場】
・二十人坂(金沢市)/4月上旬【穴場】
・奥卯辰山健民公園(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・卯辰山四百年の森(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・弥生さくら公園(金沢市)/4月上旬【穴場】
・金沢市営陸上競技場(金沢市)/4月上旬【穴場】
・高尾城址見晴らし台(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・大乗寺丘陵公園(金沢市)/4月上旬【おすすめ】
・末浄水場(金沢市)/4月中旬
・松月寺のサクラ(金沢市)/4月中旬
・母恋千本桜(内灘町など)/4月中旬【おすすめ】
・倶利伽羅公園(河北郡津幡町)/4月下旬
・やわらぎの郷(羽咋郡宝達志水町)/4月上旬
・浄蓮寺の枝垂桜(羽咋郡宝達志水町)/4月上旬【穴場】
・小丸山城址公園(七尾市)/4月中旬【おすすめ】
・のと鉄道笠師保駅(七尾市)/4月中旬【穴場】
・のと鉄道西岸駅付近(七尾市)/4月中旬【穴場】
・手弱女桜(輪島市)/4月中旬【穴場】
・阿岸本誓寺のアギシコギクザクラ(輪島市)/5月上旬【穴場】
・来迎寺のライコウジキクザクラ(鳳珠郡穴水町)/5月上旬【穴場】
・天狗平の御所桜(鳳珠郡能登町)/4月中旬
・谷崎の桜(珠洲市)/3月下旬
※上記以外の石川県の主な桜名所/大堰宮公園(加賀市)、加賀市中央公園(加賀市)、伏見川流域(金沢市)、喜多家しだれ桜(かほく市)、志乎・桜の里 古墳公園(宝達志水町)、和倉温泉湯っ足りパーク(七尾市)、一本松公園(輪島市)、石川県輪島漆芸美術館の荘川七郎(輪島市)など。
【富山県】
・向野のエドヒガン(南砺市)/4月中旬
・桜ヶ池(南砺市)/4月中旬
・城端別院善徳寺の枝垂れ桜(南砺市)/4月中旬
・大門川沿い(南砺市)/4月中旬
・五箇山相倉合掌造集落(南砺市)/4月中旬
・五箇山菅沼合掌造集落(南砺市)/4月中旬
・朝日山公園(氷見市)/4月中旬【おすすめ】
・岩崎ノ鼻灯台(高岡市)【穴場】
・岸渡川桜並木(高岡市)/4月上旬
・庄川水記念公園(砺波市)/4月中旬【おすすめ】
・砺波嵐山(砺波市)/4月中旬【穴場】
・県民公園頼成の森(砺波市)/4月中旬
・富山城(富山市)/4月上旬
・富岩運河環水公園(富山市)/4月上旬【おすすめ】
・富岩水上ライン(富山市)/4月上旬
・豪農の館 内山邸(富山市)/4月上旬
・神通川左岸桜堤(富山市)/4月上旬
・稲荷公園(富山市)/4月上旬【穴場】
・富山県中央植物園(富山市)/4月上旬【おすすめ】
・婦中ふるさと自然公園(富山市)/4月上旬
・神通川さくら堤(富山市)/4月中旬【おすすめ】
・塩の千本桜(富山市)/4月中旬
・城ヶ山公園(富山市)/4月中旬【穴場】
・常西用水プロムナードの桜並木(富山市)/4月中旬
・魚津桃山運動公園(魚津市)/4月上旬
・百年桜(黒部市)/4月中旬
・入善乙女キクザクラ(下新川郡入善町)/4月中旬
・黒部川堤防桜堤(下新川郡入善町)/4月中旬【おすすめ】
・宮野運動公園(黒部市)/4月中旬
・立山黒部アルペンルート・黒部平(立山町)/6月【おすすめ】
※上記以外の富山県の主な桜名所/駒つなぎ桜(氷見市)、二上山公園(高岡市)、干谷の宮桜、城端駅(以上、南砺市)、下条川千本桜(射水市)、剱折戸菊桜(中新川郡上市町)、松倉城跡(魚津市)、あさひ城山公園(下新川郡朝日町)など
筆者が書いた「北陸の桜」の記事は他にもあります。
● 祝! 北陸新幹線敦賀開業 福井の桜名所 〜人気スポットから穴場まで、2024年のお花見〜
●祝! 北陸新幹線敦賀延伸 金沢でお花見〜人気スポットから穴場までおすすめ26選〜
●【富山・石川】北陸の桜名所図鑑 2022年に一気にめぐってきた編〜2023年の花見スポット探しに使える! 穴場スポット情報も〜
●【富山・石川・福井】北陸の桜名所図鑑 2021年に一気にめぐってきた編
写真と文/若井 憲 Ken Wakai
フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
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2019年もいよいよ押し迫ってきました。
今年一年、関わらせていただきました紙媒体の表紙を集めてみました(昨年もやりましたね。記事はここ)。
ここに挙げたのは一部ですが、昨年に比べるとだいぶ増えたかな。
旅行系が多いのは、自分が最も得意とするジャンルなので、願ったり叶ったり。
一冊あたりに関わるページ数も着実に増えてきたので、うれしい限り。
デジタルの仕事もいろいろさせていただきました。
主なものを挙げておきますね。
・北陸経済連合会 北陸物語 ライター
・金沢旅物語 特集ライティング
・かなざわ自由時間 特集ライティング
・マガジンハウス「コロカル」 記事ライティング
2019年の前半はヒマでヒマでこの先どうしようかって思うこともありましたが(汗)、後半はおかげさまで忙しい日々を過ごすことができました。
原稿を書くのは早くなりましたし、取材の要領もだいぶよくなってきたかと(笑)。
北陸以外の取材も増えたのもよかったです。
ざっと数えて、岐阜県が2回、長野県が2回、新潟県と山形県にも1回行きました。
実は今も書かないといけない原稿がいくつかあって、正月休みはほとんどなさそうな感じではありますが、フリーはそんなもの。ヒマな時期を知っちゃうと、仕事がある方が落ち着きます。
でも、まだまだもっと仕事をしないといけないと思っています。
取材、ライティングはもちろん、撮影や企画、編集もできます。
「こんなテーマで特集するんだけど、北陸でいいところない?」という問いかけも大歓迎です(今年はそんな仕事も少しづつ増えてきました)。
ご興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽にご連絡ください。
ご依頼・お問い合わせはこちら!
今年一年、お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
では、良いお年をお迎えください。
フリーランスとなって最初の年。
一年目は仕事もほとんどないだろうと内心覚悟していましたが、想定していたよりもはるかにたくさんのお仕事をさせていただくことができ、また、たくさんのご縁も生まれ、激動ながらも、とても充実した一年を過ごすことが出来ました。
この場を借りて御礼を申し上げます。
今年携わらせてもらった雑誌、こうやって見るとたくさんありますね。昨年までは季刊誌とプラスちょっとだけだったので、冊数でいうと2倍、いや3倍以上かな(笑)。
これ以外にもちょこちょこっと関わらせていただいた仕事もありました。
紙媒体以外では、webのライターの仕事もたくさんさせていただきました。トータルでいうとこっちの方が多いかも。時代ですね。
主なものを上げておきます。
・北陸経済連合会 北陸物語 ライター
・金沢市観光協会 かなざわ自由時間 特集 ライター
意外なことに、自営業の方がサラリーマンよりも時間が自由にならないことを知り、生活が安定しないことへの不安もありますが、心はサラリーマン時代よりも自由に、そして安定しました(笑)。
私流の「働き方改革」の第一歩は成功したと思いますが、2019年はもっともっと頑張らないといけません。
こんな私に仕事を依頼してみたいなと思ってくださったら、ぜひお気軽に下記からお問い合わせください。
・ご依頼・お問い合わせ
※得意分野や業務内容などについては、こちらの「編集・ライター」のページをご覧ください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。では、よいお年をお迎えください。
東京や名古屋、京都、大阪といった大都会からそれほど離れていないにもかかわらず、ここ北陸には独特な食文化が根付いています。なかでも特徴あるのが、発酵食。
発酵食とは、発酵により、食品の保存性を高めつつ、味そのものも変化させるもの。その代表は「漬物」でしょう。
日本全国に漬物はありますが、ここ北陸の発酵食は漬けるものがちょっと違います。
一般的には漬物で漬けるものと言えば、カブや白菜、キュウリ、大根など野菜が主役でしょうが、北陸には魚の漬物がたくさんあります。
なかでも独特なものが麹漬け、そして糠漬け。多くはいったん塩漬けした魚を、糠や麹で漬けなおします。
魚を糠(ぬか)で漬けるというのは、知らない人にとっては軽いカルチャーショックかもしれませんね。
また、麹(こうじ)や米を使った、寿しの原点ともいわれるナレズシも各地にあり、今も盛んに作られています。
では、どんな漬物があるのか? 順を追って紹介していきましょう。
まずは、糠漬け。サバを使った「へしこ」、イワシを使った「こんかいわし」などが一般的ですが、猛毒のふぐの卵巣をこの方法で無毒にした珍味「ふぐの子糠漬け」もこの分類です。
福井県若狭地方に伝わる「へしこ」(へしこは福井県での呼び名、石川県ではこんかさばと呼ぶことも)は、もともとたくさん獲れた鯖を保存する方法として発展した保存食です。
いったん塩漬けした鯖を、米ぬかに漬け直します。へしこは土用の暑さを越さないとうまみが出ないそうで、半年から一年以上しっかりと漬けこむ手間暇を要するものです。
食べ方はいろいろありますが、私のおすすめは、薄くスライスした身を軽くあぶり、ご飯にのっけて熱々のお茶をかけるお茶漬けです。
近年の研究では、鯖などの青魚に含まれる「ペプチド」は、病気の回復促進、免疫力アップ、糖尿病の症状改善、シミ・ソバカス除去、血圧抑制、血液さらさら効果が期待でき、糠に漬け込むことでペプチドがより多く摂取できることが分かってきたそうです。
おいしいだけでなく、発酵により栄養価も高まり、さらに健康面にも効果が期待できる、へしこは実に優れた食品なのです。
麹漬けの代表は、サバやアユを漬けた「ナレズシ」や、能登地方にみられる「アジのすす」などがあります。また、石川県や富山県のお節料理にも登場する「かぶら寿し」や「大根寿し」もこの分類で、野菜と魚を一緒に漬ける珍しいもの。
「かぶら寿し」とは、輪切りにした大カブの中に塩漬けしたブリ(富山県ではサバやサケも)を挟み、麹で漬けます。由来には諸説ありますが、江戸時代、贅沢品で庶民が食べることを禁じられていたブリを、カブに挟み、隠して食べたとも言われます。
かぶら寿しについて、下記のサイトで詳しく紹介されています。
かぶら寿しの歴史――四十萬谷本舗
https://www.kabura.jp/contents/history/
「大根寿し」は北前船で北海道から運ばれてきた身欠きにしんと大根を麹で漬けたもので、こちらの方がより庶民的な味として親しまれてきました。奥美濃地方の郷土料理に「にしんずし」というものがりますが、これも大根寿しによく似たもので、かぶら寿しよりも大根寿しの方が広い範囲で食べられてきていると言えそうです。
たまに、「かぶら寿しと大根寿しのどっちが好き?」と聞かれることがありますが、これは「寒ブリとズワイガニのどっちが好き?」と聞くようなもので、実に愚問だと思います。
私はもちろん、どっちも好き。ただし、この手の発酵食品は発酵が進むと突然不味くなりますので、賞味期限には注意しましょう。
そして、私が北陸を代表する究極の発酵食だと思っているのが、福井県若狭地方の「ナレズシ」です。
なれずしと聞くと、「鮒ずし」など臭いの強いものを想像してしまいますが、淡雪のようなご飯と麹をまとったこの鯖のなれずしは、チーズやヨーグルトのような風味で、ほのかな酸味と甘みがあり、やや硬めの身はかむほどに鯖の風味が口に広がり、上品な〆鯖を思わせる味わいです。
実は、この「ナレズシ」は「へしこ」から作られているということは意外と知られていません。鯖を半年から一年、しっかりとぬかに漬けてできた「へしこ」を塩出しして、さらにご飯と麹で10~20日ほど漬け込んでようやく「ナレズシ」となります。
さまざまな発酵食がある北陸でも、このように「ぬかに漬ける」と「麹や米に漬ける」の2つの工程を経る発酵食は珍しく、さらにおいしくして食べたいとする先人たちの思いが作り上げた逸品と言えます。
「ナレズシ」は、あまり出回っていないかもしれませんが、冬の小浜の真の名物だと思います。
麹を使った発酵食は、発酵のコントロールがしやすい冬場しか提供できないものも多く、冬にズワイガニや寒ブリを目当てに北陸に訪れた際、ぜひ、そんな珍しい発酵食もご賞味ください。
写真と文/若井 憲 Ken Wakai フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み *取材・編集のご依頼はこちら
醸造メーカーのミツカンが年3回発行している機関誌『水の文化』60号の特集「水の守人」で、福井工業大学の笠井教授を取材しました。
「雨水生活は成り立つのか?」と題し、今なお雨水だけで生活している長崎県五島列島の赤島で、安全快適に雨水生活を送るための実証実験について、4ページで紹介しています。
雨水って汚いのではないか? そう思う誤った常識を覆し、Iot技術などを使えば安心安全な飲料水として活用できることなど、まさしく「目から鱗が落ちるような話」の数々でした。
昨今の自然災害などで問題となっているのがライフライン被害の長期化ですが、家々が自前で雨水をためる「蓄雨」が普及すれば、断水の影響が軽減されるほか、都市部では下水に集中する洪水のピークをずらすことも可能となります。
さらに、このシステムは国内にとどまらず、日本と同様にモンスーン地帯など雨がたくさん降るところであれば有効。生水を飲んでお腹を壊す心配もなくなるかもしれません。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標のひとつ、「安全な水とトイレをみんなに」の達成にも貢献でき、いろいろな可能性を感じます。これからの笠井先生の研究から目が離せません。
この号では他にも、白山麓にある岐阜県郡上市石徹白地区の小水力発電や、8月に金沢でグリーンインフラの国際会議が開催されたときに登壇されていた東京農業大学の福岡先生のグリーンインフラ世界事情も載っています。
ところで、なんでミツカンがこのような機関誌を発行しているのか? 気になりますよね。
ミツカンには水の文化センターという機関があり、「人と水とのかかわり」によって生み出されてきた生活様式を「水の文化」と捉え、「健全な水循環」が保持されるよう20年にわたり研究活動や情報交流活動を行っているそうです。
その活動を広く伝えるものが、この機関誌『水の文化』です。
私がこの機関誌の存在を知ったのはわずか数年前で、北前船を特集している号を手に入れ、そのクオリティの高さに驚き、大手とはいっても、一企業がここまで本気で情報の集積と発信を行っていることに感動を覚えました。
今回、ご縁があってそのお手伝いをさせていただきました。しかも、60号という節目の号で光栄至極です。
なお、機関誌は下記のサイトからPDFをダウンロードできますので、ぜひ、ご覧ください。
ミツカン水の文化センター
http://www.mizu.gr.jp/kikanshi/
3カ月ぶりのご無沙汰で、久しぶりに『旅の手帖』に登場です。
第一特集は「いま行きたい日本の城」。威風堂々として時を経たものだけが持っているオーラを放つのが現存天守。江戸時代以前から残っている天守はたった12しかありませんが、そのひとつが福井県坂井市にある丸岡城です。
しかもこの丸岡城、安土桃山時代に建てられたという説が有力で、その時代から残っているものはおそらく3カ所しかないという、とっても貴重な文化財です。
第一特集ではその丸岡城の取材をしました。
第二特集は「市場で満腹!」。うまそうな魚や肉、野菜がこれでもかとあふれる誌面。空腹時に見てはいけません(笑)。
そのトップを飾るのは我らが近江町市場!! こちらも取材しました。
近江町市場って、観光客向けって思っている人も多いみたいですが、実際いろいろ話を聞くと、新幹線が開業した年は、あまりにもたくさんの観光客がやってきて見失っていたこともあるそうですが、今は地元を一番に考えるよう戻ったそうです。実際、地元の方も増えています。
「地元に愛されない市場では観光客にも来てもらえない」という市場の方の言葉が沁みました。
特集では、そんな地元色を前面に出そうと、キャッチコピーは全部金沢弁。そうしたら表紙にもどーんと金沢弁が(汗) ちなみに私はネイティブスピーカーではないので、いろいろな方に助けてもらいました(感謝!)。
この号には、Japanese Beauty Hokurikuのキャンペーン企画も載っていて、北陸の情報がいっぱい出ています。
ぜひ、ご覧ください!
旅の手帖7月号が届きました。
本日発売です。真っ青な表紙の海がすがすがしくて素敵です。
特集は「青春18きっぷ」。
青春をとっくに卒業したはずのおじさんも思わず旅に出たくなる、そんな楽しそうな記事がいっぱい載っています。私なんかもう、表紙を見ただけで、旅に出たくて仕方なくなりました(笑)。
大阪発着で北陸の伝統工芸をめぐる1泊2日のコースは、私が取材させてもらいました。大阪~武生~鯖江~金沢~高岡~越中八尾~大阪と、鈍行列車の旅ではなかなかゆっくり時間をとることはできませんが、北陸の伝統工芸の面白さに触れてもらえる面白いコースだと思いますよ。
伝統工芸って堅苦しいと思う方も多いかもしれませんが、今は残さないといけないから、どこも一生懸命PRに励んでいます。工房や体験で作家さんとのふれあいが楽しくて、知られざる秘話とかも聞けちゃうかも。
青春18きっぷは、青春を卒業した人でも、青春時代の甘酸っぱい思い出を忘れていないなら、いくつになっても利用できます。
7月号は全国鉄道路線図の付録もついています。ぜひ、ご購読くださいね。
旅の手帖の詳しい情報は、こちら。