室生犀星記念館にて、豆本アクセサリー絶賛発売中!

金沢市にある室生犀星記念館から依頼を受け、犀星の詩集をモチーフにした豆本アクセサリーを製作、室生犀星記念館で発売しました。

『愛の詩集』『第二愛の詩集』『抒情小曲集』の3種類あり、小さいながらも中を開けば、ちゃんと、それぞれ3編の詩が入っています。

これは、室生犀星生誕130年を記念する同館の企画で、豆本というのがウケたようで、地元の新聞各紙が大きく取り上げてくださいました。

北陸中日新聞 3月15日記事【リンク切れ】
https://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20190315/CK2019031502000054.html

おかげさまで、その翌日には一部が、翌々日には全部が完売となってしまい、現在、慌てて追加製作を行っています。少々お待ちください。

金沢が生んだ文豪・室生犀星の、いわばオフィシャル豆本。他では買えない、レアな金沢土産としていかがでしょうか? 同館のミュージアムショップで販売しています。

室生犀星記念館
https://www.kanazawa-museum.jp/saisei/

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和倉温泉加賀屋さんで豆本づくり体験を開催しました

体験の他、豆本や針山も販売しました

3月9日、能登半島の真ん中、和倉温泉加賀屋さんで、豆本づくりの体験を開催しました。

和倉温泉といえば、そう、あのプロが選ぶ日本のホテル・旅館100選でずっと首位を守り続けている、日本を代表する名旅館。そんなスゴイところからオファーをいただき、体験を行うことに。

今回は、能登上布を使った豆本づくりをというご依頼。当工房の豆本キットをベースに、生地は能登上布4種類と加賀友禅1種類の計5種類から、見返しや花布(はなぎれ)、しおりも好きなものを選んで、豆本を作っていただきました。

実は、今までワークショップや手作りクラフトのイベントなどで体験をやってことはありましたが、このような旅行でいらした方の体験はやったことがなくて、その意味では私たちにとっても貴重な体験となりました。

生地が選べたことは好評でした

やってみて反省すべき点も多く、中でも体験時間が長すぎたことが一番です。

今回は30〜40分くらいかかってしまいましたが、これではお客さんが飽きてしまったり、次の予定に影響が出てしまったりしました。

その点に関しましては、すでに改良策を考えており、時間は短く、しかもより完成度も上がったものが作れるようにするつもりです。

今回、加賀屋さんで豆本づくり体験をしてくださった皆さん、そして、このような最高のステージを体験する機会を与えてくださった加賀屋さんに御礼を申し上げます。

ちなみに、この体験には後日談があり、その時に作った豆本をどこかに忘れてきてしまい、一生懸命にネットで探して、当工房のサイトにたどり着き、改めてキットを購入してくださった方がいらっしゃいました。そこまでお気に召していただけ、嬉しい限りです。

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【ライターの仕事】旅の手帖2019年3月号&ジパング倶楽部2019年3月号

ジパング倶楽部3月号と旅の手帖3月号

交通新聞社が発行する月刊旅行雑誌『旅の手帖』の3月号・第二特集「楽しい“どんづまり” 終着駅のある町へ」で、のと鉄道穴水駅と穴水町めぐりの記事を書きました。

穴水町の風物詩・いさざ漁や、明治時代にこの地にやってきたパーシヴァル・ローエル、そして地元で愛され続ける銘菓などを取材。久しぶりに本気で撮ったのと鉄道の走行写真も見もの(?)です。
2月10日全国の書店で発売。

また、JRの『ジパング倶楽部』の3月号・特集「自然溢れる美術館」では、岐阜県高山市にある飛騨高山美術館を取材・撮影しました。この美術館は、アール・ヌーヴォー、アール・デコを中心とした装飾美術に特化した世界的にも珍しい美術館で、ミシュランの三つ星など世界的な評価が高いところ。取材日は運良く晴れてくれ、美しい北アルプスを望む美術館の写真を撮ることができました。『ジパング倶楽部』はジパング倶楽部会員限定の旅の情報誌となり、書店等で購入はできません。

取材・執筆・撮影・編集のご依頼はこちら

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【金沢観光】兼六園って、いつが一番おすすめ? 最低でも春夏秋冬、4回は訪ねて欲しい、季節によって全く表情が違う名園

金沢在住のフリーライター&カメラマンの若井です。

金沢で訪ねたい観光地というと、「ひがし茶屋街」や「金沢21世紀美術館」、「近江町市場」の人気が高いようです。この3カ所ももちろんいいですが、やはり金沢にいらしたらぜひ訪れていただきたいと思うのが「兼六園」です。

日本三名園のひとつで国の特別名勝でもあり、フランスのミシュランのガイドブックで三ツ星の評価をされている、まさしく日本を代表する観光名所。

その名前の通り、同時に実現することはできない6つの景観を兼ね備えている、いわば奇跡の庭園ともいえるのです。

「では、いつの季節が一番おすすめですか?」

そんな質問をよく受けますが、兼六園の魅力は四季それぞれに違います。なので、どの季節が一番いいとは言えないんですよね。

百聞は一見に如かず。その魅力を写真でお伝えしましょう。

冬 実は意外と見ることができない雪景色の兼六園

春 梅が咲き始める早春、桜が咲くころ、そして遅咲きの菊桜やツツジが咲く晩春

夏 カキツバタが咲く初夏、木陰の水辺が気持ちいい盛夏

秋 空気が澄みすがすがしい初秋の早朝、一日ごとに表情を変える紅葉のころ

いかがでしたか。オリジナル作品でまとめましたので、見たことのない写真も多かったことと思います。
駆け足観光で徽軫灯籠だけ見て満足せず、ぜひじっくりと兼六園の隅々まで眺め、そしてまた違う季節にも訪ねてください。

ちなみに、フラッと個人で自由にめぐるよりもディープに兼六園の魅力を知ることができる、ガイドと楽しむ兼六園もおすすめです。

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写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
*取材・編集のご依頼はこちら

豆本キットで豆本を作りました。

今年の初仕事は、豆本キットで豆本を作りました。

「製本」のためのキットなのですが

豆本が出来たけど…

何に使う?

やっぱり本文が無いと面白くない!

で今回、高校で豆本ワークショップを開催する事になり、本文を先に作ってもらっておいて、それを製本するという事に~♪

見本を作りました。

左開き(横文字組)と右開き(縦文字組)
上:切り絵が少し大きくて〜縮小コピー(笑)
下:色鉛筆でお絵描き
キットの本文用紙の切り取り線と折り線の角部分を目打ちで印を付けて、裏返して仮線で本文枠を作る
上の横書きとは、左右が逆になります

けっこう雑!

今回はこれを見本に作ってもらいますが、反省というか…いやーお恥ずかしい限りです

でも、とっても面白かった!

私自身もっと素敵なものを作りたくなりました。


あけましておめでとうございます

雪の兼六園(イメージ)

今年も豆本工房わかいをよろしくお願いします。

フリーランスの編集者・ライターとなって2年目となる今年、自分のとっては勝負の年となります。もっと自分の色を明確に出さないといけないと考えていて、前々から考えていた「日本海研究」を積極的にしていこうと思っています。

もともと太平洋側で生まれ育った私にとって、日本海側はあこがれの地でもありました。子供の頃、夏休みに新潟県村上市で1週間ほど滞在したことがあり、生まれて初めて日本海で泳いだ時の感動は今も忘れられません。

そして、中学2年生の時、人生で最初のひとり旅に出かけたのが秋田県でした。親戚がいるわけでもないのに、そこまで秋田県に惹かれたのかは、今となってははっきり覚えていませんが、秋田駅から乗ったローカル線で向かいの席に座った女性2人がめっちゃ美人だったことだけは今も鮮明に覚えています(笑)。

20年前、金沢に移住することを決めたのは、取材で訪れた能登半島の美しい海と出会った人々のぬくもりに、「こんな場所に住みたい」という思いが根底にありました(諸般の事情で、能登暮らしは実現できていませんが)。

そういえば、若井の祖先は新潟県出身だというし、日本海側にあこがれ、そこに居ると不思議と安堵するのは、血なのかもしれません。

冬の日本海 能登半島曽々木海岸

日本海側には太平洋側とは少し違う独特な文化があり、自分にはそのことに興味津々だったりします。

そんな視点から日本海側をひもとき、掘り下げていく、自分なりの「日本海研究」を重ねていきたい。もちろん、学者ではありませんから、日本海側の魅力を全国へ、そして世界へと発信するための情報収集が主です。

幸い、太平洋側で生まれ育ったという「外からの目線」を持っていることや、旅行雑誌などに長年関わり、培われた広い視野もありますので、人とは違う視点から日本海を語れるようになることを目標とします。

そして、名実ともに「日本海ライター」と名乗れるように、日々研鑽してまいります。そのためにも今年は日本海沿岸を放浪したいと思っていますが、それはまあ、無理ですかね(笑)。

研究成果はここでも随時発表してまいります。 本年も温かいご支援のほどよろしくお願いします。

2018年たくさんありがとうございました。

本日は大晦日~

今年も駆け抜けたーー感です!

本当にたくさんの方々に御礼を申し上げます。

12月は師走のごとくーー富山市立婦中図書館・砺波市立図書館と2日連続でワークショップ。

「文庫本を素敵にリメイク」富山市立婦中図書館
「読書手帳を作っちゃおう!」砺波市立図書館

翌週から「手作りのお店」「Shop Genjiro のArt & 雑貨 2018 Winter」と2週連続イベント出店。

「手作りのお店」
「shop genjiro Art&雑貨2018」

その間に恒例の辰口CC「来年の手帳をソフトカバーにリメイク」の講座。いつものごとく十人十色で素敵に完成♪

リメイク来年の手帳ソフトカバー仕上げ〜①
〜② 辰口CC・簡単製本カルトナージュ講座

そしてお待ちいただいていたオーダー品を作り納品させていただき、年内の製作は終了としました。

そんな訳でか28日は失速!やったことといえば~映画「横道世之介」を見ながら母から送ってもらった板餅を切ったくらい~笑笑

やっと昨日は仕事場を掃除しました。探していた生地、使いたいと思っていたパーツも発見!ちょっと嬉しかったです~♪

今年もいつもとたいして変わらないような感じの1年でしたが~「楽しかった!」が倍増した年でした。

みなさんありがとうございました。

よいお年をお迎えください。

手作りのお店で見つけたー一ー亥

2018年お世話になりました!

フリーランスとなって最初の年。
一年目は仕事もほとんどないだろうと内心覚悟していましたが、想定していたよりもはるかにたくさんのお仕事をさせていただくことができ、また、たくさんのご縁も生まれ、激動ながらも、とても充実した一年を過ごすことが出来ました。
この場を借りて御礼を申し上げます。

2018年に関わらせていただいた雑誌(一部)

今年携わらせてもらった雑誌、こうやって見るとたくさんありますね。昨年までは季刊誌とプラスちょっとだけだったので、冊数でいうと2倍、いや3倍以上かな(笑)。
これ以外にもちょこちょこっと関わらせていただいた仕事もありました。

紙媒体以外では、webのライターの仕事もたくさんさせていただきました。トータルでいうとこっちの方が多いかも。時代ですね。

主なものを上げておきます。

北陸経済連合会 北陸物語 ライター
金沢市観光協会 かなざわ自由時間 特集 ライター

意外なことに、自営業の方がサラリーマンよりも時間が自由にならないことを知り、生活が安定しないことへの不安もありますが、心はサラリーマン時代よりも自由に、そして安定しました(笑)。

私流の「働き方改革」の第一歩は成功したと思いますが、2019年はもっともっと頑張らないといけません。
こんな私に仕事を依頼してみたいなと思ってくださったら、ぜひお気軽に下記からお問い合わせください。

ご依頼・お問い合わせ

※得意分野や業務内容などについては、こちらの「編集・ライター」のページをご覧ください。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。では、よいお年をお迎えください。

【食文化コラム】北陸は発酵食王国

東京や名古屋、京都、大阪といった大都会からそれほど離れていないにもかかわらず、ここ北陸には独特な食文化が根付いています。なかでも特徴あるのが、発酵食。
発酵食とは、発酵により、食品の保存性を高めつつ、味そのものも変化させるもの。その代表は「漬物」でしょう。

日本全国に漬物はありますが、ここ北陸の発酵食は漬けるものがちょっと違います。

一般的には漬物で漬けるものと言えば、カブや白菜、キュウリ、大根など野菜が主役でしょうが、北陸には魚の漬物がたくさんあります。

なかでも独特なものが麹漬け、そして糠漬け。多くはいったん塩漬けした魚を、糠や麹で漬けなおします。
魚を糠(ぬか)で漬けるというのは、知らない人にとっては軽いカルチャーショックかもしれませんね。

また、麹(こうじ)や米を使った、寿しの原点ともいわれるナレズシも各地にあり、今も盛んに作られています。

では、どんな漬物があるのか? 順を追って紹介していきましょう。

まずは、糠漬け。サバを使った「へしこ」、イワシを使った「こんかいわし」などが一般的ですが、猛毒のふぐの卵巣をこの方法で無毒にした珍味「ふぐの子糠漬け」もこの分類です。

福井県若狭地方に伝わる「へしこ」(へしこは福井県での呼び名、石川県ではこんかさばと呼ぶことも)は、もともとたくさん獲れた鯖を保存する方法として発展した保存食です。
いったん塩漬けした鯖を、米ぬかに漬け直します。へしこは土用の暑さを越さないとうまみが出ないそうで、半年から一年以上しっかりと漬けこむ手間暇を要するものです。
食べ方はいろいろありますが、私のおすすめは、薄くスライスした身を軽くあぶり、ご飯にのっけて熱々のお茶をかけるお茶漬けです。
近年の研究では、鯖などの青魚に含まれる「ペプチド」は、病気の回復促進、免疫力アップ、糖尿病の症状改善、シミ・ソバカス除去、血圧抑制、血液さらさら効果が期待でき、糠に漬け込むことでペプチドがより多く摂取できることが分かってきたそうです。
おいしいだけでなく、発酵により栄養価も高まり、さらに健康面にも効果が期待できる、へしこは実に優れた食品なのです。

麹漬けの代表は、サバやアユを漬けた「ナレズシ」や、能登地方にみられる「アジのすす」などがあります。また、石川県や富山県のお節料理にも登場する「かぶら寿し」や「大根寿し」もこの分類で、野菜と魚を一緒に漬ける珍しいもの。

「かぶら寿し」とは、輪切りにした大カブの中に塩漬けしたブリ(富山県ではサバやサケも)を挟み、麹で漬けます。由来には諸説ありますが、江戸時代、贅沢品で庶民が食べることを禁じられていたブリを、カブに挟み、隠して食べたとも言われます。

かぶら寿しについて、下記のサイトで詳しく紹介されています。

かぶら寿しの歴史――四十萬谷本舗
https://www.kabura.jp/contents/history/

「大根寿し」は北前船で北海道から運ばれてきた身欠きにしんと大根を麹で漬けたもので、こちらの方がより庶民的な味として親しまれてきました。奥美濃地方の郷土料理に「にしんずし」というものがりますが、これも大根寿しによく似たもので、かぶら寿しよりも大根寿しの方が広い範囲で食べられてきていると言えそうです。

たまに、「かぶら寿しと大根寿しのどっちが好き?」と聞かれることがありますが、これは「寒ブリとズワイガニのどっちが好き?」と聞くようなもので、実に愚問だと思います。
私はもちろん、どっちも好き。ただし、この手の発酵食品は発酵が進むと突然不味くなりますので、賞味期限には注意しましょう。

そして、私が北陸を代表する究極の発酵食だと思っているのが、福井県若狭地方の「ナレズシ」です。

なれずしと聞くと、「鮒ずし」など臭いの強いものを想像してしまいますが、淡雪のようなご飯と麹をまとったこの鯖のなれずしは、チーズやヨーグルトのような風味で、ほのかな酸味と甘みがあり、やや硬めの身はかむほどに鯖の風味が口に広がり、上品な〆鯖を思わせる味わいです。
実は、この「ナレズシ」は「へしこ」から作られているということは意外と知られていません。鯖を半年から一年、しっかりとぬかに漬けてできた「へしこ」を塩出しして、さらにご飯と麹で10~20日ほど漬け込んでようやく「ナレズシ」となります。

さまざまな発酵食がある北陸でも、このように「ぬかに漬ける」と「麹や米に漬ける」の2つの工程を経る発酵食は珍しく、さらにおいしくして食べたいとする先人たちの思いが作り上げた逸品と言えます。

「ナレズシ」は、あまり出回っていないかもしれませんが、冬の小浜の真の名物だと思います。

麹を使った発酵食は、発酵のコントロールがしやすい冬場しか提供できないものも多く、冬にズワイガニや寒ブリを目当てに北陸に訪れた際、ぜひ、そんな珍しい発酵食もご賞味ください。

写真と文若井 憲 Ken Wakai
フリーで編集・ライター・カメラマンを兼務。得意ジャンルは旅行と文化。金沢市在住で北陸地方なら、得意ジャンル以外も実績は多岐にわたる。撮影ができるのも強み
*取材・編集のご依頼はこちら

手作りのお店 vol.38【野々市市】に出展します

12月15日(土)~16日(日)は石川県野々市市で開催される手作りのお店に出展します。

クリスマスプレゼントにぴったりなアクセサリーや、来年のスケジュール帳を入れたいノートカバーなど、新柄もいっぱい持っていきます。

消しゴムハンコや豆本キットも充実。

新作のフォト和紙も!

12月15日(土)11時~18時
12月16日(日)11時~17時

会場:野々市市役所併設施設・情報交流館カメリア 2F ホール椿

よろしくお願いします!