11月6日は待ちに待った北陸地方でのズワイガニ漁解禁日。翌日には鮮魚店やスーパーの店頭に水揚げされたばかりのズワイガニが並びます。
11月7日、解禁で賑わう金沢の台所・近江町市場に行ってきました。
町の紅葉に負けないくらい、市場の通りは真っ赤に染まっていました。
市民の多くがねらうのはメスのズワイガニの香箱ガニ。
毎年この時期に初物を食べるのを楽しみしている人も多いといいます。
皆さん、手際よく品定めをしてバンバン買っています。
生きているのを買って家でゆでて食べるのが主流のようです。
ちなみに、オスのズワイガニは加能ガニと言って、水色のタグが付いています。
さらにちなみに、お隣の福井県では、メスはセイコガニ、オスは越前がにとなり、誇らしげに黄色いタグが付いて売られます。
メスのズワイガニの漁期は12月29日までと短く、新鮮なものを食べられるのはわずかな期間だけ。オスの方は来年の3月20日まで漁が続きます。
それにしても香箱ガニは、ここ数年で驚くくらい値段が上がりました。以前は1杯300円くらいで買えましたが、今では最低でも500円、ちょっと大きいものだと1000円以上します。
人気もさることながら、漁獲量が年々減っているために高騰しているようです。3年後には漁獲量はさらに半減するのではないかという予想もあって、さらなる規制を広い範囲でかけるなどして、真剣に資源保護をしていかないといけないですね。
ウナギにマグロに、そしてズワイガニまで、おいしいものが食べられなくなりつつあるのは悲しい限りですが、限りある資源のことをもっと考えることが大事だと思います。
さて、高くて2杯しか買えなかった香箱ガニは、金沢市観光協会のかなざわ自由時間というサイトの金沢で最高のズワイガニを買う&食べるに出ていた方法でさばいてみました。我ながらなかなかうまくできたのではないかと。
兼六園の雪吊り作業が始まり、ズワイガニ漁が解禁となると、いよいよ冬も間近といった感じですね。
若井憲/北陸ライター